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「 あはは、大丈夫ですよ
僕等も最初はそうでした 」
「 銀ちゃんは
名前すら覚えられてなかったって言ってたアル 」
「 んだこれ、総悟関しては本当に誰だあれ… 」
「 その張本人は何処にーっと…ありゃ。
寝ちまってる、今回もまた見守ってくれて有難な 」
「 銀ちゃーん! ハル…っ… 」
「 寝ちゃってますね 」
「 幸せそうに寝てまさァ 」
「 運んでやれよ、万事屋。
それに今日はお前ら泊まってけ 」
「 ナニナニ多串君もこの子に影響されちゃった? 」
「 よぉし分かったテメェだけ一人で帰りやがれ、
もう泊めてやるなんて言ってやらねェ 」
「 それはねェだろ多串君よ! 」 「 土方 だ! 」
ん。 何処だろここ
昨日石に座った瞬間からの記憶が無いんだけど
寝ちゃったのかなあ
外まだ暗くて何も見えない
駄目だ全然考えても考えが纏まらない
気配が複数あり 確認する為に起き上がった
目がしょぼしょぼする
成る程、屯所に泊まっちゃったのか
服もご丁寧に変えて貰えちゃって有難いな
皆お腹出して寝ちゃってる
土方さんも珍しく寝てるんでは無いかこれ
うん 二度寝しよう
動く気配を察知し勢いよく飛び起きた
「 うおっっ! 」
『 何だ……沖田さんか…… 』
溜息を吐き安堵する
「 ご飯ですぜ 食べやすかィ? 」
『 あ……では少しだけ 』
「 へい。 こっちでさァ 」
「 やっと起きてきやがったか 」
『 申し訳ないです…… 』
「 おう 」
「 ほら座れ こっち 」
『 ん 』
銀時の隣に座り
味噌汁を眺める
普通の和食。 もっとがっつり食べる感じなのに
隊士さん達はこの朝ご飯でお昼まで持つのだろうか
『 い 頂きます 』
「 頂きます! 」
「 頂きます…! 」
「 頂きまーす 」
「 オメェら食い過ぎんなよ。
男所帯といえ
屯所の飯も限度っつーのがあるんだからな? 」
「 元から一食分とお代わり分しか
用意してやせんけど 」
『 ご馳走様でした 美味しかったです 』
「 ご馳走様でした 」
「 ご馳ヨー! 」
「 卵焼きはもっと甘くな! ごっそさん 」
「 お粗末様。 それ ちゃんとあっち持ってけよ 」
んー! お腹一杯。 おかず食べ過ぎた
「 目が覚めたか? 」
『 んーうん。 御免ね昨日寝ちゃって 』
本当に悪い事した
話の途中で寝た上
僕の所為で泊まらせて頂く羽目に
冗談にもならない
「 誰もンな事気にしてねぇよ 」
『 なら良いんだけど… 』
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作者名:こなた | 作成日時:2017年6月20日 10時