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『 ……後ろ♡ 』



「 ウギャアアアアッ 」
『 あっ 』

うわ、うわ、凄い力で連れ去られた

神楽ちゃん力強いなぁ
僕の腕に手が食い込んでるよ。 真っ赤だよ

「 ひぃっひいっ見ちゃった!
本当に居た!! 本当に居たァ! 」

「 ハルぅううどうしよっ! 銀ちゃぁあん!! 」

『 取り敢えず後ろ向き辞めたい 』
「 あんた落ち着き過ぎだァ! 」

切実に辞めたい、転ける事は無いと思うけど

後ろ向きで手を引っ張られるって
思ってる以上に凄く辛いんだからね

三半規管消えて吐きそう

「 奴らの事は忘れろ もう駄目だ 」

「 「 ァァァァァァァッッ! 」 」

「 切り抜けて来たァッ! 」

『 女性背負ったまま走ってる 』

すっげ、空飛んでる。
透明で上下に高速に動いてるのは羽?

目血走り過ぎてる

「 こっち来るなァァァァ 」

「 オイイイッ! 何で逃げんだお前らァ! 」

僕らは倉庫に逃げ込んだ
逃げ込んだ瞬間 土方さんと銀時の叫び声が聞こえた

死ぬ心配はしなくていいかな

「 やられた……今度こそやられた… 」

「 しめたぜ、これで副長の座は俺のもんでィ 」
「 言ってる場合か! 」

「 おい、誰か明かり持ってねぇかィ

……あ、蚊取り線香があった 」

『 呑気ですね 君 』
「 ハルさんだけにゃ言われたくありやせん 」

「 何だよあれ…何であんなん居るんだよ…… 」

「 ハル……銀ちゃん死んじゃったアルか? 」

『 彼奴。 僕等が居る限りは絶対に死なないよ 』

今何時位なのだろうか

不安そうだったから気休め程度に言った
でもこれ事実なんだよな

そう思いながら笑って頭を撫でた

「 実は前に土方さんを亡き者にする為
外法で妖魔を呼び出した事があったんでィ

もしかしたらそん時の 」
「 アンタどんだけ腹ん中真っ黒なんですか!! 」

『 そういう召喚系は金輪際やっては駄目ですよ 』

本当に危ないから。 この子何してんだ本当

自分が死んでしまったら意味無いだろうに

「 元凶はお前アルか!!
己銀ちゃんの敵ぃぃいいっ! 」

「 ああもう狭いのに止めろっつーの!

何でお前ら会うといっつも… 」

『 ああこれこれ、
防護が根本的に緩い場所を殴るのは止めなさッ 』
「 ギャアアアアッ 」

驚いた。

女性の顔が一瞬見えたけど消えてしまった
何だろう?

ん この香りは蚊取り線香?
事の犯人は天人か

「 いやあの本当にスミマセン!
取り敢えずすんません! マジすんません!
テメェらも謝れコノヤロー! 」


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作者名:こなた | 作成日時:2017年6月20日 10時

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