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「 ああ! おじさんだよおじさん
でも本当に来てくれるとは思わなかったよ
おじさんもさぁ。
酒の席で巫山戯半分で発言した事だけに
真逆本当に来てくれるとはウボォアヅ 」
「 酒の席でふざけ半分? おじさん
こっちは生活が掛かってるから真剣なんだよ。
男は冗談いう時も命懸け、
自分の言葉に責任を持って貰おう 」
『 銀時……! 』
鉄板に顔面押さえつけは痛い。
痛いとかより最早拷問技術の粋だよ やめてあげて
焼きそばも纏わり付いちゃってるし
食材無駄にしちゃ駄目よ
「 おちついて、
金ならちゃんと払うから
ちゃんと用意してるから 」
「 嘘吐くんじゃねーよ、
こんなモッサリした焼きそばしか焼けない奴
金持ってる訳無いネ、
どうせお前の人生ももっさりしてんだろ
言ってみろよモッサリって! はーいもっさり! 」
神楽ちゃんが二口目に手を付けようとしてる
それってさっき顔面付けてた奴じゃ
『 神楽ちゃん顔面擦り付けられた
薄汚ェ焼きそば何て食べちゃいけません!
後で僕が作るからさ、 ねッ 』
「 ウワ汚ねぇ!!
道理で人が腐ったような臭いがすると思ったヨッ!
本当? 本当アルか? 」
『 本当、本当。 だから今は我慢しようね 』
「 はーいヨっ!今から楽しみネ 」
神楽ちゃんのこういう素直な所
凄く好きだし凄く嬉しいなあ
元から妹気質な気がするのは何でだろう
「 ちょおい、おじさん泣いていい?
おじさんもこう見えて海の男だよ!
例等としてそれ相応の物は出すって! 」
「 ほおう、
じゃあ見せて貰おうじゃねぇか
エイリアン退治はその後だ 」
【 うん 】
一同頷く
変な文字の描かれた半袖を渡され 着替えさせられた
男ってのを初対面で見抜かれたのは偶然かな?
その人縄で縛られてるんだもん
海の水って冷たいなあ
初めて見て聞いて感じた
お空が反射してる
なのに底がちゃんと見えて底がちゃんと見えない
不思議。 飲み込まれて落ちてしまいそう
海で十字架に磔され 囮役にされた海のお兄さん
銀時達は本来の目的を忘れて海水浴を楽しんでる
「 お嬢さん、俺の気持ち分かってくれますか 」
「 ええ、私は… 」
「 ああ、有難うお嬢さ 」
「 良かったらお一つどうですか?
今朝作ってきたんですよ。卵焼き 」
「 ええ、あ、あのぉ… 」
「 お腹が空いてたら戦も出来ませんものね 」
「 は、はんっ、んぐ… 」
長谷川さんは良い人ですね
皆 あの色した卵焼き例外居るけど絶対食べない
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作者名:こなた | 作成日時:2017年6月20日 10時