【銀魂】僕の世界二【男主】 (ページ30)

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『いえ違います！
これ、落ちてましたよ

良かったぁまだ居て……』

渡したのは煙管
道端に落ちてたのだ

多分飛ばした時に煙管がずり落ち
吹っ飛んでしまったんだと思う

「 ……こんなモノ
また直ぐ新しいのが手に入るってんのに」

『物は大事にしなきゃ
物を大事にすれば大事にする心が生まれる。

だから大事にしてあげて下さい

その子もきっと
持ち主の元に戻れて喜んでると思いますよ』

「 ……テメェ名前は？」

『へ名前？
えーと……あ。ハルです、ハル。

えっと貴方は確か……滝沢？た……たっ…… 』

「高杉。高杉晋助」

『はぁ高杉さん……。

それじゃあまたお会い出来ると良いですね
お気を付けて』

「 …… 」

＿＿高杉

俺はヅラに昨日気になった事を聞いてみた

「ヅラ、銀時と一緒に居た女は何だ？」

聞き方が悪かったか

あの目が脳裏にこびり付いて離れねぇ
悪党側に向ける悲愴な目

あれは一体なんだ？

何故あんな目をした？俺に向けた

それに礼まで言われた

「女…？特徴は？」

「髪は紫瞳は緑系統の
ずっと笑顔だった可笑しな奴よ」

「それはハル殿だな

あの様な愛いらしい姿をしているが男だ」

「彼奴ァ強いのか？」

「む……実力は分からん。
本気も戦ってる所も見た事ないのでな

だが面構えで只者では無いのは確かだ」

「 …… 」

根拠は無いが弱そうには見えなかったな
恐らく本能って奴よ。その上俺の刀を弾き返した

飲み込まれそうだったな

考えりゃあ考える程気なって来るぜ
あいつは魔性だなァ

ヅラと別れた後に煙管が無え事に気がついた

また買えばいいか

そう思ってた所に
さっきまで話題にしてた奴が来やがった

最初は殺しに来たかと思ったが

殺しとは正反対な忘れ物を届けに来ただけだってよ
普通に考えてありえねえだろ

そしたら先生みたいな事を言いやがった
何かの縁だ。名前を聞いた
こいつの口から聞きてェ

俺の名前は覚えてなかったがな

ククッお気を付けてなァ？

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