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「 ちっ…… 」
随分と軽かったな
ちゃんとご飯食べなきゃ駄目
喉に通らないならお粥が一番美味しい
『 貴方の思考 心はとても難しく僕には理解し難い。
でも、これだけは言わせて下さい
銀時を支えてくれて……有難う御座います
貴方が居なければ何も始まらなかった 』
「 なあ高杉、俺にも獣くらい居るぜ？
但し獣は白い奴でなァ。 えっ名前？ 定春ってんだ 」
「 ……何奴も此奴も巫山戯てやがる 」
刀を納め 踵を返し
慌てふためく人混みに紛れていった
「 何で彼奴に礼言ったんだよ 」
『 ふん。早く騒ぎの方へ向かいますよ！ 』
騒ぐ銀時を引き摺り騒ぎの中心へと向かった
教えてやーらね。
どっちもどっちって事なんて
言った所で怒るだけだし
「 随分と物騒な見せもんやってんじゃねぇか
ヒーローショーか何かか？
俺にヒーロー役やらせてくれよ 」
「 テメェじゃ役者不足だ、退け 」
「 しょーもない脚本書きやがって。
役者にケチつけた義理かテメェ、
今時仇討ちなんざ流行らねぇんだよ。
三郎が泣くぜ 」
「 どっちの三郎だ 」
「 どっちもさ、こんな事は誰も望んじゃいねぇ
アンタが一番分かってんじゃねぇのか 」
「 分かってるさ、でももう苦しくて仕方ねぇんだよ
息子をあんな目に合わせて
老いぼれ一人のうのうと生き残ってる事が
下らねぇもんばかり眺めて生きて行くのは
もう疲れた
将軍の首なんざ本当はもうどうでもいいんだ。
死んだ奴にしてやれる事もねぇのも百も承知。
俺ァてめぇの筋通して生きてぇだけさ。
だから退け 邪魔すんならオメェも容赦しねえ 」
「 退かねェ
俺にも通さなきゃならねぇもんがある 」
「 撃てェー！ 」「 テヤアアアアア 」
…！ 三郎くんが銃口を下げ
大人しく斬りられた？！
「 三郎ー！
馬鹿野郎何でオメェ撃たなかったんだァー！ 」
「 お、おやじ…からくり、てがはったすきだった、
わるがきが…とろだらけで、
はしゃいでるような…すきだった 」
「 何だってんだよ……どいつもこいつも…
っどおおおしろってんだよっ！ 一体俺に！
どうやって生きていけってんだよ…っ 」
「 さぁな、長生きすりゃいいんじゃねぇか 」
また一人。 はらはらと消えて
また一人。 はらはらと掬った
江戸にまだ居るかな、何処に居るかな、走れ走れ
きっとこれがなきゃあの人は困るぞ
あっ 居た！
『 あのー！ 』
「 オメェは…昨日の……
ククッ俺を殺しに来たのか？ 」
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作者名：こなた | 作成日時：2017年6月20日 10時
