【銀魂】僕の世界二【男主】 (ページ28)

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『 ……今日から。今日突然変わってた

少し煤かかってたけど。綺麗な色をしてた
その色が昨日今日で変わる訳が無い』

色が見えたって。
心が見えたって。
過去が見えたって

どうせ分からないんだから
他の人が持ってれば良かったのに

要らない様で唯一感情を汲み取る大事なモノだから
捨て切れなくて困る

「 ……そろそろ花火が始まる時間だ。
屋台周りながら良く見える所に行くか」

『うん。花火楽しみだなあ』

花火が良く見える人混みの後ろに連れてって貰った

前の方より後ろの方が全体的に見えるらしい

『お花がお空に咲いてる……きれい…… 』

あ今自然に、

「そ…だな、滅茶苦茶でけえや」

僕も少しは成長したって事かな

っ微量な殺気を感じ取り
木刀で止め、姿を確認した

この深紫色の髪の方の顔は初めて見た顔だ

『銀時、この方は？御友人？元同志？』

包帯を片目中心に巻きつけ
緩く来た着物

「 ……知らねぇ奴だ」

「ククッ、銀時
立派な飼い犬飼い慣らしてるじゃねぇか」

要件を予測していたら大きな爆発音

逃げ惑う住民の声に叫ぶ平賀さんの声が聞こえた
不意でこんな事出来るのあの人しかいないじゃないか

「覚えてるか銀時
俺が鬼兵隊って言う義勇軍を組み率いてたのを

そこに三郎って男がいてな？
剣はからっきしだが機械には滅法強い男だった

俺は戦しに来たんじゃねぇ親子喧嘩しに来たんだっていつも親父の話ばかりしてる奴だったよ

だがそんな奴も
親父の元へ帰る事もなく死んじまった

酷い話だぜ
俺達は天人から国を護ろうと必死に戦ってのに
肝心の幕府はさっさと天人に元服しちまった

鬼兵隊も例に漏れず粛清の憂き目に壊滅。

河原に晒された息子の首見て
親父が何を思ったか想像に難くなよ」

「そうか、高杉爺さん嗾けたのはお前か」

この人の口ぶりなら納得
唆されて仕舞ったら落ちてしまうな

そんな感じの。
こわい人、やさしい人、かわいそうな人

「嗾ける？馬鹿言うな
立派な牙が見えたんで研いでやっただけの話よ。

分かるんだよ、俺にもあの爺さんの苦しみが。

銀時、テメェには聞こえねぇのか？
いやあ聞こえるわけねぇよな

過去から目を逸らして
のうのうと生きてやがるテメェに
牙を失くした今のテメェに

俺達の気持ちは分かるまいよ」

この心には何も写ってない、込もってない
それでも、それでも。根は悪い人じゃない

受け止めていた刀を弾き緩く足で蹴り上げ飛ばした

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