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信号雷が上がる
三回音が鳴ったからアレは三段雷
近くでお祭りが開催されたのだ
橋の上を行き行く人々が楽しそうで僕も嬉しい
僕等は屋台が出てる方には居ないんだけどね
壊してしまったものを僕等が治すように言われた
壊しそうなので傍観を決め込んでるだけれども
銀時はわたあめの匂いを察知し平賀さんに怒られ
新八君は絡繰りに興味津々で触りまくり
神楽ちゃんは泥々のお飯事
そんなこんなで作業を進め やっと終わった。
何とか間に合ったみたいだけど意外と疲れたな
平賀さんはこれを趣味でやってるのか? すごいなぁ
「 元々テメェらが来なければ
こんな手間掛からなかったんだよ 」
仰る通りで御座います
本当に頭が上がらない 御免なさい
「 公害爺ィが偉そうな事言ってんじゃねェ
俺達は婆ァに言われて仕方無く手伝ってや…ん? 」
平賀さんに何か投げられ 銀時が受け取った
この音は小銭?
「 最後のメンテナンスがあんだよ
邪魔だから祭りにでも何処へでも行ってこい 」
なーんか 違うなぁ
色が変わってる
彩色は分からないけれど どす黒くて
見てるこっちが可笑しくなりそう
「 銀ちゃん!ハル! 早く早く! 」
『 うあっ! あ、有難う御座います! 』
神楽ちゃんに引っ張られた
神楽ちゃんも初めての屋台なのか
じゃあ精一杯楽しまなきゃね
「 有難う! 平賀さん!! 」
『 銀時! 見て下さいこれ!
これが綿飴にちょこばなな! うわぁっ〜! 』
「 わぁったわぁった、俺の綿飴は何処だ 」
『 言われると思って三つ買って来たよ! はい二つ! 』
「 でかした! 」
美味しい〜っ!
神楽ちゃんと新八君三郎君は何処か行っちゃったけど
大会がやってる内は大丈夫でしょう
三人だけでも何とかなるでしょう
「 まァ、それでも沢山仲間が死んじまったがな 」
平賀さんの息子さんの話や記憶沢山のモノが視える
人って難しいなぁ
銀時も思う部分も沢山あると思う
平賀さんも銀時も皆何かを抱えて生きてる
「 敵を取ろうとは思わんのか? 」
「 は…? 」『 …… 』
「 仲間の為に
幕府や天人を討とうと思った事はネェのか 」
「 爺さん、あんた…… 」
「 いかん! 最後の調整があるから俺は戻るわ
おい三郎。行くぞーっ 」
「 おい、ハル 」
平賀さんが見えなくなり 銀時に話しかけられた
無言で食べてたのがいけなかったや
『 ん 』
「 いつから爺さんの色は変わってた 」
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作者名:こなた | 作成日時:2017年6月20日 10時