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「 こちとら夜の蝶だから昼間は活動停止なんだ 」
『 ちょっと聞きたい事あって 』
「 いやいや、これは無いよなあ 」
「 「 ナイナイ 」 」
「 あやのって面じゃねぇもんなぁ 」
「 「 ナイナイ 」 」
「 「 「 ダァーッハッハッハッ 」 」 」
「 なぁんで私の本名知ってんだい 」
『 ん゛ッ 』
「 頭が痛いイイイッ！！
理解出来ない言葉がアアッ！ 」
「 嘘吐くんじゃねェッバッバァアッアアアッ！ 」
「 オメェがあやのな訳ねぇだろっ！
百歩譲っても上に宇宙戦艦が付くよォオオッ！ 」
定春君凄い
もう本当にこの子は幾らでも撫でてあげられる
後で鶏肉あげよう、ちゃんと茹でてあげる！
というかとんでもない事実発覚で三人は混乱
皆 声裏返ったり叫んだりしちゃってる
「 お登勢ってのは源氏名。 謂わば夜の名前よ。
本名は寺田綾乃ってんだ 」
「 ありんこさん、おさんぽたのしいですかぁ〜 」
「 何わかり安い現実逃避してんだ！
蟻より綾乃だろーが！ 」
話。と言うかツッコミとボケの攻防戦をしていたら
電話の音が聞こえた
お登勢さんのお店からだ
「 はい、スナックお登勢。
え？ 万事屋ァ？ 大江戸病院から電話だよ 」
病院？ 皆疑問に思ったみたいで
首傾げたりあほ面晒したりで反応は其々違う
「 何か爺さんがもうやばいって言ってるけど？
知り合いが入院してんのかい？ 」
『 お登勢さん
定春に乗って下さい！ 』
「 ちょ、ちょっと何だい？！ 」
『 説明は後程！ 』
お登勢さん、神楽ちゃんを定春君に乗せ
銀時と新八君はスクーターで
僕は定春くんに悪いかなって思ったから
屋根の上を走って大江戸病院へ向かっている
地面を走るよりこっちの方が速いんだよね
窓硝子思いっきり蹴って病院へ入ってしまった
銀時達なんかスクーター乗ったまま
「 な、なんだ君たちはぁ！ 」
「 イチゴギューニア同志の約束だぁ！
連れて来てやったぞ 」
「 綾乃さん…アンタぁ、
やっぱり簪…良く似合うなぁ… 」
うん。 二人共凄く綺麗だ
「 婆さんよ
アンタひょっとして覚えてたって事はねーよな 」
「 何をだい？ 」
全くもう、主語がないんだから銀時は
それにその質問は愚問って奴だよ
綺麗な簪が綺麗な人の元に戻ってるもの
「 団子でも食べに行くとするかい？ 」
ふふ、皆困ってる
綺麗な人の面影ってのは早々消えるものじゃないよ
『 ハイハイっお登勢さん！ 僕豆打食べたい！ 』
「 アンタ好みが渋いねぇ？ 」
『 へへっ 』
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作者名：こなた | 作成日時：2017年6月20日 10時
