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『 夜兎って絶滅危惧種じゃあ無かったのでは? 』
「 さて……どうしたもんかね 」
「 どうもこうもねェ
相手が誰だろうとやらなきゃやられる
それだけだ 」
「 どうやら今や僕達が唯一
将軍様を護れる最後の忠臣みたいですからね 」
「 冗談キツイぜ。
よりによって最後に残ったのがこれか
面接からやり直してェ気分だ 」
「 そのまま返すアル
将ちゃんを護って討ち死になら未だしも 」
【 テメー等と心中だけは御免被るぜ 】
背後で動く気配に微笑みながら
夜兎討伐の方法を皆の頭に入れておく
『 夜兎は弱点が数個程あります
下から 足首 耳 眼球 頭部中枢部
そこを一発で狙えれば合格です
出来るなら番傘から手を離させ
遠くの方に蹴り上げて下さい
そして最後に
ここに真面な奴何て何処にも居ません 』
「 オ゛ラァァアッ! 」
大石を夜兎の軍勢に向かわせたのと同時に
最後の言葉を被せた
転がり落ちる夜兎を眺め足に力を入れ
砂埃の中に身を隠し
茂茂を逃す事を最善に考える
「 違いねェ 」
「 走れェ!! 」
茂茂の足を掴んだ夜兎の手を切り離し
顳顬を強く踏み付ける
茂茂と新八の手を引き
一人相手をする神楽を素通りする
前進は新八に任せ足を再び神楽の方向へと向けた
「 それはもう対処済みネ! 」
膝で腹を狙ってきた相手の打撃を自分の足で抑え
嫌な顔で笑った神楽の支援をする
『 上出来 』
「 私とハル兄のコンビネーションは最強ヨ 」
次に二対一で手古摺って要る
近藤さんの元へと向かい
その内の一人を崖下へと突き飛ばした
後衛支援。
困ってるなら助けるし
大丈夫そうなら一人でやらせる
近藤さんは夜兎一人位なら平気だろう
神楽と近藤さんを置き去りにして
今度は土方さんの元へと向かう
得物を離し流れの侭に打撃を食らいそうになった
土方さんの前に立ち夜兎の番傘を鷲掴みにする
突然現れた僕に驚いた夜兎の隙を突き
頭部を蹴り飛ばした
相手の意識を確認し
『 相棒を手放す馬鹿何処に居る 』
「 わぁってるよ!! …助かった 」
『 礼は無用
新八! 茂茂の元から一歩足りとも離れないで 』
「 はい! 」
茂茂の援護もあり敵の波を漸く捌き切り
中心へと背中を預けながら集まった
波は捌いたけれど未だ未だ敵数はある
「 全員あるもんは
パンツの中から捻り出さねえと生き残れねえよ 」
「 案ずるな。 開いた背中は互いに守り合う
それがダチ公であろう 」
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彼方- konata-(プロフ) - Secretさん» 返信遅れてしまい申し訳ありません。 面白く感じて頂けた事が何よりも作者の幸せです。 有難うございます、 これからものらりくらりと更新して行くので応援の元宜しくお願い致します! (2018年12月14日 15時) (レス) id: b76b255ad8 (このIDを非表示/違反報告)
彼方- konata-(プロフ) - 夜さん» 返信遅れてしまい申し訳ありません。 激励有難うございます! のらりくらりと亀のごとく更新して行くので暖かい目で見守って頂けたら幸いです。 (2018年12月14日 15時) (レス) id: b76b255ad8 (このIDを非表示/違反報告)
Secret - スッゴく面白いです!更新頑張ってください!続き待ってます! (2018年11月17日 10時) (レス) id: c47de82906 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - とても面白くて、続きがものすっごく気になります!更新頑張って下さい!! (2018年11月5日 15時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こなた x他1人 | 作成日時:2017年9月9日 10時