「 彼氏 」 ページ30
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銀時が匙を取りに行った新八君を
待っているのを他所に一足先にプリンを頂く
甘い風味にカラメルの苦い風味が相待って
最高の一口が口の中に広がる
『 ん〜〜〜っ！ 美味しい 』
「 っ〜！ 新八はやっ 」
足で新八君を動かした銀時がそう言葉を放った瞬間
我が家に分厚く長い細状の物が突き刺さった
「 チョットォォォ！？ 」
台所にいた新八君が悲鳴をあげ居間へと駆けてきた
危ない危ない。 体を縮めなきゃ頭に衝突してたや
なんとか死守したプリンを再度口へと向かわせ
家へと土足で上がってきた星海坊主さんを見つめる
何やら慌てている、というか怒ってる？
「 監督不行き届けも良い所だぞコラァ！ 」
「 え？ 神楽ちゃんに何かあったんですか 」
「 ただいま〜。
あれ？ パピー来てたアルかっ久しぶり！
丁度良いアル、皆に聞かせたい朗報があるアル 」
「 嫌だァッ！ 聞きたくない！ 」
噂をすれば何とやら。
遊びに行っていた神楽が帰って来た
何やらご機嫌で朗報とやらを聞かせて貰った
「 私。 彼氏出来たアル 」
どうやら神楽ちゃんに彼氏。 が出来たらしい
数秒の沈黙の後僕は彼氏という存在を辞書で調べた
相思相愛の存在、恋人同士。 かぁ
……普通の関係と何が違うのだろうか？
僕には良く分からないけれど朗報らしい
『 定春君。
少し夜のお散歩に付き合ってくれる？ 』
｢ あんっ ｣
『 ありがとう 』
僕と定春は神楽を起こさぬよう静かに家を出た
向かった先は
星海坊主さんと銀時が自棄酒している場所
どうやら新八も着いてった様でお店から出てきた
『 新八君帰るの？ 』
｢ あ、ハル兄！
早く帰らないと姉上にも怒られちゃうから 」
『 そっかぁ…定春君、新八を送って貰えるかな？ 』
｢ あぅーん？ ｣
『 え？ 僕一人であの二人を抱え込めるかだって？
任せてよ。 無理だったら引き摺るからさ
だから新八の事頼んだ。 二人共怪我ないようにね 』
「 わん！ 」 『 良い返事 』
｢ だ、大丈夫なのに……。
まあ有り難く送ってもらうね 」
『 あ。 そうだ
新八、ありがとね。
自分の気持ちに蓋してまで
あの二人を励ましてくれて 』
「 ハル兄には全部筒抜けかぁ…行こう、定春 ｣
｢ あ゛っ ｣
定春君に頭を噛まれ悲鳴をあげた
新八君の後ろ姿を眺め溜息を吐いた後
お店の戸を開き大将にご挨拶をした
盃に入った物を飲み干した二人に微笑み声を掛けた
『 帰りますよ、御二人さん 』
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彼方- konata-(プロフ) - Secretさん» 返信遅れてしまい申し訳ありません。 面白く感じて頂けた事が何よりも作者の幸せです。 有難うございます、 これからものらりくらりと更新して行くので応援の元宜しくお願い致します！ (2018年12月14日 15時) (
レス) id: b76b255ad8 (このIDを非表示/違反報告)
彼方- konata-(プロフ) - 夜さん» 返信遅れてしまい申し訳ありません。 激励有難うございます！ のらりくらりと亀のごとく更新して行くので暖かい目で見守って頂けたら幸いです。 (2018年12月14日 15時) (レス) id: b76b255ad8 (このIDを非表示/違反報告)
Secret - スッゴく面白いです！更新頑張ってください！続き待ってます！ (2018年11月17日 10時) (レス) id: c47de82906 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - とても面白くて、続きがものすっごく気になります！更新頑張って下さい！！ (2018年11月5日 15時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こなた x他1人 | 作成日時：2017年9月9日 10時
