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Linden. ページ8

*



"初恋"


"生まれて初めての恋"を指す言葉


初恋というものはてっきり叶わないものだと思い込んどいたけれど、彼と出会って恋をして、私の思いは変わった


左手の薬指に光るそれが、今の幸せを物語っていた



「ねえねえ、祥彰くん」


山本「んー?どしたの?」



首を傾げてくっきり二重の瞳で見つめてくる可愛らしい彼、祥彰くん、そしてこの夏に夫になった人


特に用は無かったけども、可愛いきゅるきゅるお目目で見つめられたら抱き締めずにはいられない



「ぎゅー、していい?」


山本「ん、いくらでもしていいよ」



広げられた腕の中にダイブすれば、すぐに祥彰くんの匂いでいっぱいになる


うん、今日も妻はご満悦です



山本「Aはいつも甘えたさんだね」


「んー、いやだった?」


山本「ううん、ぜーんぜん。寧ろ嬉しい」



心優しき祥彰くんは、いつもこうやってわたしを甘やかしてくれる


甘えるのはいつも私からだけど、祥彰くんは甘えたいって思った事ないのかな?



「祥彰くんは、甘えたいって思った事ないの?」


山本「…ぼく? いつも充分甘えさせてもらってるよ?ほら今だって」


「うーん……」


山本「なーに、どーしたのさ」


「じゃあ今日は、祥彰くんの我儘を聞く!」


山本「…わがまま?(笑)」



そうだよ。いつも祥彰くんにわがまま言ってるから、今日は祥彰くんのわがままを聞いてあげよう!と思って最高の提案をしたわけだけども、祥彰くんは、笑ってる


「じゃあ、」と一呼吸置いて、もう一度抱き締めると祥彰くんは私の耳元を低い声が響いた



山本「…おれ、シたいんだけど」


「…っ、へ!?」



あまりにもどストレートに響いたその言葉に顔が熱くなった


…祥彰くん、こんな事言うようになったのか



山本「んふふ、わがまま聞いてくれるんでしょ?」


「……っ、もう、」



自分から言ったんだから、断れないじゃないか


まぁ、断るつもりもないのだけど



山本「優しくするから、ね?」


「……うん、」


山本「…もう、そんな可愛い顔されたら優しく出来なくなるじゃん(笑)」



真昼間の休日


私たちは今日も夫婦愛を深めていく




__青い空が紅く染まっていくまであと少し



Linden:

「conjugal love(夫婦愛), matrimony(結婚)」

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ラキ(プロフ) - 本人の目に止まらないように、本人以外はymmtのように表記した方が良いと思います。作品はとても面白かったです。 (2020年6月12日 23時) (レス) id: 57e82cbdf4 (このIDを非表示/違反報告)
み く(プロフ) - おーちゃんさん» 直しました! (2019年11月18日 8時) (レス) id: a43638a5bb (このIDを非表示/違反報告)
おーちゃん - なんか拓朗と拓郎がありましたよ(番外編)拓朗にすべてした方が良くないでしょうか? (2019年11月18日 7時) (レス) id: 23068de1a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドルフィン | 作成日時:2019年8月14日 18時

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