Agapanthus. ページ4
*
「何書いてるんですか?」
山本「うわぁっ!!」
古臭いかもしれないが、ずっと好きだったAちゃんにラブレターを書いていた僕。
__そこまでは良かった。
まさか、その本人に見られふなんて、まったく予想してなかったし、もう恥ずかしすぎて、穴を掘って隠れたい気分だ。
挙動不審の僕を見てビックリしていたが、静かに鞄を置いて、僕の隣に座った。
「…ラブレター、ですか??」
山本「え、ええっとねぇ、、これは」
「…今どき、ラブレターとか書くんですね笑」
山本「…へ?」
思ってもいなかった回答に、間抜けな声が出たのと同時に、Aちゃんは僕の書いた、中途半端な手紙を手に取って読み始めた。
「……愛されてるんですね、この方。」
山本「…Aちゃん、」
「…貰ったら絶対に喜ぶと思いますよ、!」
一瞬だけ、ほんの一瞬だけ、悲しそうな表情をしたのを見逃さなかった。
Aちゃん……僕さ、
山本「…好きなんだよね、Aちゃんのこと。
その手紙、Aちゃんに届けって思って、
密かに書いてたの。……僕、Aちゃんのこと、誰にも渡したくない。」
「やまもと、さん……、わたし、山本さんのこと……」
一番聞きたかった言葉だったけど、愛おしくて堪らない彼女の口をキスで塞いだ。
山本「……僕と付き合って下さい。」
「…っ、もちろんです、!」
真っ赤に頬を染めたAちゃんを、優しく抱き締めた。
おまけ。
山本「古臭かったけど、ラブレター書いてて良かったなぁ。」
「新しいラブレターの形もあるんですね笑」
山本「…ちゃんと完成させて渡すから。」
「…はい!待ってます!」
Agapanthus:
「Love letter.(ラブレター)」
Camellia,Pink→←Red chrysanthemum.
399人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラキ(プロフ) - 本人の目に止まらないように、本人以外はymmtのように表記した方が良いと思います。作品はとても面白かったです。 (2020年6月12日 23時) (レス) id: 57e82cbdf4 (このIDを非表示/違反報告)
み く(プロフ) - おーちゃんさん» 直しました! (2019年11月18日 8時) (レス) id: a43638a5bb (このIDを非表示/違反報告)
おーちゃん - なんか拓朗と拓郎がありましたよ(番外編)拓朗にすべてした方が良くないでしょうか? (2019年11月18日 7時) (レス) id: 23068de1a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ドルフィン | 作成日時:2019年8月14日 18時