Forget-me-not. ページ17
ymmt side.
「そーいえば、もうイルミネーションの
季節なんですね」
ひと仕事を終わらせたこうちゃんが
隣でそう呟いた。
まだ雪は降っていない東京だけども
手が悴むほどの寒さになった。
＿＿この季節になると思い出す。
『イルミネーション見に行こうよ！』
「うおお、どうしたの急に 笑」
『んー、何となく行きたいなあって 笑』
「なんだそれ 笑」
3年前、確かこの時期。
君は寒い中、僕をイルミネーションに
連れていったよね。
楽しそうに笑う君を見たら、
僕は君となら何処へでも行ける気がした。
「絶対に離れない。約束する」って
僕は君に言ったことを覚えてるかな。
どうして別れてしまったんだろうね。
何がいけなかったのかな。
……君を一人ぽっちにさせたからかな。
「おーい、山本さん 聞いてます？」
「…あ、え？ ごめん聞いてなかった 笑」
こうちゃんの呼ぶ声で我に返った。
ごめんと謝ると、「もう一回しか
言いませんからね！？」と言うこうちゃんに
なぜだか彼女の姿が重なった。
ちょっぴり似てる、こうちゃんと君。
だから今の今まで仲良しでいられたのかな。
また話を聞いてなかった僕にこうちゃんは
「もう言いませんからね！？」と
その姿に思わず苦笑いした。
「こうちゃん」
「…なんですか？」
「いつもありがとう」
「急にどうしたんですか 笑
今日はほんとに変ですよ、山本さん 笑」
僕は元気でやってるよ。
たくさんの仲間たちに囲まれて
楽しい毎日を送ってるよ。
君もそうだといいな。
君と過ごした時間は、僕のかけがえのない
宝物として、胸の奥に閉まっておく
ことにするね。
君のことも、この気持ちも
いつか忘れられるその日まで。
＿＿僕は君を愛し続ける。
Forget-me-not:
「memories (思い出)」
Scarlet Geranium.番外編→←Globe amaranth.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 399人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラキ(プロフ) - 本人の目に止まらないように、本人以外はymmtのように表記した方が良いと思います。作品はとても面白かったです。 (2020年6月12日 23時) (
レス) id: 57e82cbdf4 (このIDを非表示/違反報告)
み く(プロフ) - おーちゃんさん» 直しました！ (2019年11月18日 8時) (レス) id: a43638a5bb (このIDを非表示/違反報告)
おーちゃん - なんか拓朗と拓郎がありましたよ(番外編)拓朗にすべてした方が良くないでしょうか？ (2019年11月18日 7時) (レス) id: 23068de1a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ドルフィン | 作成日時：2019年8月14日 18時
