136.ライブ終わりの ページ48
衝撃なお知らせの後、彼らはQUARTET★NIGHTを歌い、ライブは終了した。
私はさっさと会場から離れて、近くの自動販売機で水を購入し、ベンチに座った。
「ふー……」
一息つく。
ライブは初めてだった。
色んな衝撃があって、ビックリしたけど楽しかった。
何より、自分が作った曲を皆に歌ってもらって、それをファンの方々に聴いてもらえることが、嬉しかった。
「もっと頑張ろ…」
『〜〜〜♪』
「ん!?」
バックの中で、ついさっき電源を入れたばかりの携帯が鳴っている。
しかもこの音楽は、カルナイの誰かからだ。
「も、もしもし!?」
『やっほぉー!Aちゃーん!』
「何で!?
さっきまでライブ…!」
『先程の知らせで、急遽打ち合わせをすることになった。
電話でという形だが…』
電話。
ということは、周りに人がいない方がいい。
キョロキョロと周りを見回すが、運良く人はいない。
ここは遊園地だが、ライブのために今の時間は人が出払っている。
今この敷地内にいるのは、帰路につくカルナイファンとスタッフだけだろう。
「大丈夫だよ。
念のため、隅の方に移動はするね」
『悪ぃな、A。
ついでっていうわけじゃねぇんだが…』
「ん?」
『さっさと言いなよ、何照れてるの意味分からない』
『藍、うるせぇ!』
『Aちゃん、今日のライブどうだった??』
蘭丸さん、これを言うのに照れたの?
何で照れたの可愛いな、おい。
「そりゃあ、さいっこうでしたよ!!!」
嶺二を改めてアイドルなんだなと思ったと言うと、「今まで何だと思ってたのかな!?でもありがとね!!」と返ってきた。
蘭丸さんは、本当にダンスかっこよかったし、ロックだったと伝えると、「さ、サンキュー…な」と絶対照れてるだろこの人っていう返しをされた。
藍くんには、歌声が綺麗でダンスも素敵で、涙出てきたと言ったら、「知ってるよ。見てたから」と反則技を使ってきた。
カミュさんはステッキの使い方が素晴らしくて、立ってるだけで尊かったと伝えたら、「当然だろう」とだけ返ってきた。
でも、コソッと嶺二が「ミューちゃん照れてるよ」と教えてくれた。
そこから、曲の話になった。
ソロ曲のここが良かったとか、ここが好きとか。
グループ曲は、予想外の曲調だったけど大切な曲だと言ってくれた。
『新曲についてなんだけど』
藍くんが電話越しに言った。
そうだった。
元々、その話をするために、電話してきたんだった。
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恭(プロフ) - はじめまして、ノルノネの方もこちらの方も楽しく読ませていただいてます。更新を再開していただけたら幸いです。 (2017年11月7日 16時) (レス) id: 6cce78c8ac (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - ねぎさん» ノルノネの作品も読んでいて下さるんですか!?ありがとうございます!!テスト週間に入ってしまい、そちらに専念するのでしばらく更新が出来ません。大変申し訳ございません。終わり次第、また更新します!! (2017年2月22日 7時) (レス) id: d612dec37b (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ - ノルンノネットの作品もこのうたプリの作品もとっても読んでいてワクワクする小説で私のお気に入りです。更新が止まってしまっていますがまた更新してくれることを楽しみに待っていますね!!頑張ってください。 (2017年2月21日 3時) (レス) id: 4d5fa3e4b6 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 藍音さん» ありがとうございます!!更新が遅くなっていて申し訳ないです。頑張って更新できるようにします! (2016年12月19日 16時) (レス) id: d612dec37b (このIDを非表示/違反報告)
藍音(プロフ) - 凄く楽しんで読んでます。これからも更新頑張ってください! (2016年12月17日 20時) (レス) id: 1412c3226a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のん | 作成日時:2016年5月22日 13時