来世でも5 ページ6
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その日見た夢は、懐かしい思いをくれた。彼女との笑いあった日々に、彼女が涙を流している時に自分が慰めていたり。
その夢が…最後の幸せな夢だと気づかずに。
「…?A?」
隣で寝ていたはずの彼女がいなかった。いつも自分から離れなかった彼女が、いきなり行方をくらますなど答えは一つだけだった。
「…Aっ!」
彼女が向かう先はある程度予想出来た。考えていることが合っていれば、彼女がいる所は世界樹のそばにある神社だった。
そこは既にAを亡 き者にしようとしたところであった。必死に彼女の名前を叫んだが、彼女の返事は聞こえない。
やはり、彼女は本気で死ぬつもりなのだろう。
『…分かっています。』
あの時の表情が頭から離れなかった。彼女が命を 投げ 出したいと思う時は何回もあった。なのに──
(何故こうも突然なのだ……!)
真夜中の神社の前には、人混みがずらりと並んでおり殺 せという声が響き渡る。
「…早く、殺 しなさい。私はこの世界の大罪人なのですから。」
「待てっ…A!」
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りん。 - とにかく好き!!世界観が綺麗すぎる、、、主人公が辛すぎる (2022年11月17日 17時) (レス) id: b8640692aa (このIDを非表示/違反報告)
天野アリサ(プロフ) - さめさん» コメントありがとうございます!!深夜テンションで書いてしまった作品ですが、世界観が好きと言っていただけて何よりです…!主人公達の思いなど、ぎゅっと詰め込みましたので心が抉られると言っていただいたのはめちゃくちゃ嬉しいです…! (2022年11月17日 16時) (レス) id: 08985c907f (このIDを非表示/違反報告)
さめ - 何このエモいストーリー…。好きです、世界観が美しくて主人公達の葛藤が見てて心えぐられましたもん… (2022年11月17日 14時) (レス) @page9 id: 55a1b0cf19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いるか | 作者ホームページ:
作成日時:2022年11月17日 5時