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蝶が七頭 ページ8
「ねじれ」
「違うもんっ」
「だからねじれ」
「違うってば‼」
頑固と譲らない目の前の親友にため息をついた
「…いい加減認めなよ、天喰が好きなんでしょ」
「違うっ」
「じゃあ、天喰が他の女にとられたら？」
「それは…」
まぁ、ないだろうけどね
心の中で付け足す
天喰もねじれも、素直になればいいのに
ねじれは二年前からずっとこの調子だ
天喰と話す時はあんなに幸せそうに笑う癖に…
天喰も多分ねじれの事が好き
高2のミスコンで蝶の様に飛んでいた彼女を愛おしそうに眺めてた
そんなことを考えていると、私のベッドに顔を埋めていたねじれが立ち上がった
「……ありがとう、有弓
私、天喰くんにいつか告白するね‼」
「頑張って、ねじれ」
私は所詮ヒロインの親友ポジ
かっこいい王子様は私には振り向かない
上っ面だけの応援を親友にかけ、今日も私は自分の気持ちに蓋をした
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作者名：奏 | 作成日時：2021年11月26日 0時
