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千堂達が山本を激励する様子を見ながら、自分にはこんな良い仲間がいたんだ、と武道は心が熱くなった。


山本「それに怪我したら、Aさんが手当てしてくれるし!」

武道「…えっ、タクヤ、あの人の事知ってんの!?」

千堂「はぁ?お前何言ってんだよ、当たり前だろ?」


驚く武道に、千堂達は呆れた顔をする。

花垣家に出入りする彼等が、Aを知っているのは当然だろう。


山岸「いいよなぁ武道、あんな綺麗で優しい姉ちゃんいてさぁ。」

鈴木「ホント美人だよなぁ。付き合えなくていいからやらせてくんねぇかなぁ。」

千堂「お前人の姉貴に対して失礼な事考えんなよ…」


楽しげに話す友人達を見て、彼女が自分の姉だという事は間違いないのだと、武道は納得する。

それと同時に、何故自分の記憶から彼女の存在が消えているのかという疑問が、更に膨れ上がっていったのだった。

_____

翌日、授業中の武道の教室に、東卍総長の佐野万次郎が現れた。

彼は昨日の喧嘩賭博の際、キヨマサに立ち向かう花垣を気に入り、彼を友人として認めたのだ。

佐野は武道を遊ぼうと言って誘い、共に来た副総長の龍宮寺堅と三人で自転車を走らせた。


佐野「俺十個上の兄貴がいてさ…死んじまったんだけどね。」


武道が、自分が何故彼に気に入られたのか不思議に思い尋ねると、佐野はそう答えた。

無鉄砲で、自分より強い相手にも平気で喧嘩を挑む__そんな彼の兄に、武道が似てるのだそうだ。


武道「俺そんなかっこ良くねぇッスよ!」

佐野「確かにタケミっちみたくダサくはねぇな。」

武道「……それはヒドいッス…。」


二人にダサいと笑われ、武道は小さく落ち込む。


暫く走った先の土手脇に自転車を停め、佐野は河の向こう側で光る夕日を見つめた。


佐野「俺が不良の時代を創ってやる。お前もついて来い……俺はお前が気に入った、花垣武道。」

龍宮寺「喧嘩が強え奴なんていくらでもいんだよ。でもな、"譲れねぇモン"の為ならどんな奴にでも盾突ける…お前みたいな奴はそーいねぇ。」


そう口角を上げる二人を、武道は嬉しそうに見つめる。



「武道?」


突然呼ばれた声に三人が振り返ると、自転車に跨ったAの姿がそこにあった。

佐野の誰?という呟きに武道が自分の姉だと教えると、彼は近寄り、興味深そうにAをまじまじと眺める。


「武道のお友達?こんにちは。」


Aは自転車に跨ったまま、佐野と龍宮寺に向かって笑みを浮かべた。

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設定タグ:東京リベンジャーズ , 鬼滅の刃 , クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
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子持ちししゃも(プロフ) - 藍璃さん» ありがとうございます!頑張って更新します! (4月25日 21時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
藍璃(プロフ) - 好きです!!!!更新待ってます!!!! (4月25日 18時) (レス) id: f0cad43b09 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 分かりました、更新はゆっくりでいいですよ (3月16日 8時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - ユノンさん» コメントありがとうございます。すみません、無惨様その他の過去の鬼達は出る予定がありません😭記憶の一部とかには出す予定ではありますが、夢主は半天狗と接触してないという設定で考えていたので、彼は出てきません😭ほんとすみません😭 (3月15日 22時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 子持ちししゃもさん» 半天狗の喜怒哀楽の鬼を出して欲しいです! (3月15日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:子持ちししゃも | 作成日時:2023年10月19日 23時

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