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12月某日。
五条はAを連れて、とある喫茶店へと来ていた。
五条「補助監督に、ここのケーキめちゃくちゃ美味いって聞いてよ。なんでも、スポンジがふわっふわなんだと。」
「私の為と託けて自分が食べたかっただけでしょ。」
五条「じゃあお前いらない?」
「食べるに決まってんでしょ。」
注文して数分後、お目当ての物がテーブルに届いた。
五条の言った通り、ふわふわでとても美味しく、Aは顔を綻ばせながらケーキを堪能した。
武道「俺は別になにも…頭上げて下さい!」
聞き覚えのある声が聞こえ、Aはテーブルからそっと顔を出した。
「武道君だ。なんか最近めっちゃ遭遇するな…」
橘父「話の通り良い子そうで安心したよ…僕の頼みを聞いてくれるかい?」
どうやら相手は、日向の父親のようだ。
父親は日向の事を考え、武道に別れてくれるよう頼んだ。
話が終わり日向の父が帰ると、武道はしばらく俯いていた。
「武道君。」
武道「七種さん…。」
「ごめんね。話聞くつもりはなかったんだけど、聞こえちゃった。さっきの、日向ちゃんのお父さん?」
武道は無言で頷いた。
武道「…俺は不良だから、いつかヒナを巻き込まないと言えないだろって……ていうか未来で既に巻き込んじゃってるから…俺…」
"ヒナと別れる"
そう言って武道は涙を浮かべた。
五条「別れなきゃいーじゃん。」
武道「…誰゛?」
「悟…」
武道は鼻を垂らしながら五条を見上げた。
五条はAを席の奥に押すと、そこへ座った。
五条「好きなら別れなきゃいい。守りたきゃ守れ。守れる力がないなら、強くなればいいだろ。」
ここも、と五条は自身の胸を示した。
武道はそんな五条を見て、何かを決意した顔をした。
武道「ところでこの人は…?」
「コイツは五条悟。私の従兄妹。」
五条「よろしくな武道。」
武道「初対面で呼び捨て…まぁいいけど……あれ?"悟"ってもしかして…」
武道は、未来のAからの伝言に出て来た名前を思い出した。
「ん?あぁ、そう、前言ってたあの"悟"だよ。」
武道「じゃあこの人も…」
呪術師なんだ、と考えながら視線を向ける武道を見て、五条は察したのかドヤ顔をしていた。
「悟顔うざい。」
五条「おいてめぇ。」
武道「は…はは……」
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子持ちししゃも(プロフ) - 七竈さん» コメントありがとうございます!ひぃひぃ言いながら読んで頂いてありがとうございます😂早くアニメ2期やるといいですよね!わたしも楽しみです🥳アニメ放送されたら是非また読みに来て下さい! (2021年12月15日 14時) (レス) id: 22a32664aa (このIDを非表示/違反報告)
七竈(プロフ) - とっても面白かったです!アニメしか見ていないので32以降はまだ見ませんが、アニメで続きが放送されたら必ず、この作品を見に来ます!私好みのストーリーの進み方で常々、ひぃひぃ(感激&最高)言いながら読んでました。素敵な作品をありがとうございます!! (2021年12月15日 14時) (レス) id: 7180261b9c (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - 杜綦さん» コメントありがとうございます!今後も是非お楽しみ下さい! (2021年12月13日 0時) (レス) id: 22a32664aa (このIDを非表示/違反報告)
杜綦(プロフ) - 続編楽しみです! (2021年12月12日 23時) (レス) @page40 id: d8bb1d3459 (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - 華さん» ありがとうございます!早くパス解除出来るように頑張ります! (2021年12月11日 23時) (レス) id: 22a32664aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:子持ちししゃも | 作成日時:2021年10月23日 15時