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そんなAがついに16の誕生日を迎えた。
毎年恒例となったケーキ作り。
俺とAで家でケーキを作るのだ。
「今年、一番いい出来じゃない？」
「超大作だな」
そう言って一緒に笑う。
立てられたろうそくの数に
今までの日々を思い出した。
「A、誕生日おめでとう」
「鉄朗、ありがとう！！」
俺は欲しがっていたバレーボールを渡してやる。
Aは目をキラキラと輝かせ喜んでいた。
よっぽど好きなんだな、ってそう思った。
けどAは
そのボールを俺に渡して
「鉄朗のサイン書いて」
と、笑顔で。
せっかく買ってやったのに
俺のサインなんか書いていいのか
俺有名人でもなんでもないぞ、
と、そう思った。
そんな俺を察してか、Aは
「鉄朗は私の一番の憧れで、私は鉄朗の一番のファン！それで私と鉄朗は一番の家族！！」
そう言って
今までで一番と言ってもいいような
心からの笑顔を俺に向けた。
嬉しくて、俺も笑う。
Aが、また笑う。
ああ、なんかあったけえ
「自分のサインとか持ってねえし、雑でゴメンな」
「ううん！！鉄朗が書いてくれたことに意味があるの！」
そう言って俺のサインが書かれたボールを喜ぶA。
「あとね、私からもあるよ」
「は、なにが？」
「……日頃の感謝を込めて」
そう言って渡されたのは可愛らしい便箋
そこに書かれた「鉄朗へ」の文字。
「……っ、お前なぁ……」
「あー、あの、明日読んで！今日は読まないで！」
「は、なんで」
「いいから！どうしても！お願い！！」
そう言って両手を合わせるAに
わかったよ、と声をかける。
なんかこの日は特別で
今までの中でもすげえ幸せな日だった。
Aと、笑えること
Aの、笑顔を見れること
Aが、幸せであること
それが俺の幸せで
その見慣れたAの姿に
「A、ありがとうな」
と、久しぶりに頭を撫でてやった。
俺もAも確実に変わってて
喧嘩もいっぱいして
そんで色々なことを乗り越えてきた。
だからこそ
今日この日が幸せでよかった。
次の日、もらった手紙を開いて
俺は。
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妄想夢豚 - 待ってやばい泣きすぎたこんなに泣いたの【君の膵臓をた◯たい】の映画見て以来だ！ (2018年8月16日 14時) (
レス) id: cbad54000a (このIDを非表示/違反報告)
えーすらぶ(プロフ) - なんでだろ…何回読んでも涙腺が機能しない… (2017年8月5日 16時) (レス) id: 9061695b3b (このIDを非表示/違反報告)
星売り屋(プロフ) - 涙線がぁあ！感動しました！これからも頑張って下さい！くっこの小説の良さを伝えきれない自分に腹が立ちます！ (2017年1月4日 10時) (レス) id: 219465c9fb (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯。(プロフ) - いい話だね涙がポロポロ出ちゃった｡°(°`ω´ °)°｡ (2017年1月4日 3時) (レス) id: 7a0b665db0 (このIDを非表示/違反報告)
リリス(プロフ) - 久しぶりに泣いた！ ボロボロ涙が溢れて、涙が落ちるまで自分が泣いてるって気づけませんでした(笑) (2016年12月14日 21時) (レス) id: 77b715be7d (このIDを非表示/違反報告)
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