親愛なるパパへ【黒尾鉄朗】

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俺とAの毎日は騒がしく、忙しい。

なんたってAはまだ4歳だから。



「A、保育園いくぞー」

「やーだ！！Aてつろーといたい！！」


「俺も学校あんだよ、ほら行くぞ」

「いーやーだー！」



そう言って駄々をこねるAを持ち上げ

自転車を出す。


送り迎えは自転車だ。

自転車に乗せてしまえば俺の勝ち


Aは一気に機嫌がよくなるから。

どうやら自転車が好きらしい。




「てつろーあのね、Aきのうてつろーの絵をかいてね、ほめられたんだよ！」

「おー、すげーじゃん。また俺にも見せて」


「うん！！もってかえってくるね！！」

「おう。また家でも一緒に絵描くかー」


「かく！」



はしゃいでるAを乗せ


自転車を保育園までかっ飛ばす。

運動部の俺にとって結構いい運動だったりする。


保育園につくと

Aは笑顔で俺に手を振った。




「てつろ！またあとでね！ちゃんと迎えにきてね！」

「またあとでな。いい子にしてろよ？」



もう1度頭を撫でて

先生に頭を下げ、今度は音駒高校へ向かった。

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