【黒子のバスケ】元明洸中の女の子はキセキの世代と合宿をしました【花宮真・黛千尋】

過去編-似合わない- ページ28

貴方side

貴『それでも…私は』

木吉『ふざけるなよ…』



初めて聞いた低い声だった。
それほど怒っていることが分かる。






木吉『花宮達がしていることは
やめろなんて俺に言う義理はない。

けど、Aがそこに入るなんて
いうのは話が別だ。

お前はバスケが好きで楽しみながら
自由なプレーをする。
そんなお前に霧崎なんて似合わない。

ラフプレーなんかしても何も変わらないし
あの日の試合を忘れることなんてできない。
それはただの復讐だろ』





貴『鉄平はさすがだと思うよ。

きっと鉄平が今の私と同じ立場なら
もっと頑張ってキセキの世代を倒そうと
思うかもしれない。

でも…私には無理。
あんな奴らに恨みしか残らない。

ラフプレーだって
あいつらを潰せるなら何だってやる』




木吉『お前は何も分かってない』

貴『鉄平には分からないよ』



木吉『A、冷静になって考えろ……』

貴『ごめん…鉄平………じゃあね』

木吉『ちょ、お前』




やっぱり私は……霧崎にいく



鉄平みたいに生きられないよ。



立派だと思う
正々堂々と勝負しようと思うのは。





でも今の私には、
花宮さんの言葉の方が断然温かかったから

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