心霊チートなアイツは。

過去編参 ページ10

「＿＿＿＿＿＿＿＿！！そういうことか、、、」





何を思いついたのか、カラ松はポケットからマッチを取り出し、ろうそく一本一本に火を灯し始めた。




全てのろうそくに火が灯ると、部屋の障子と襖を閉め、部屋の中心に座った。




「昔々＿＿＿＿＿＿＿＿＿」





カラ松は、物語を語り始めた。




「＿＿＿＿＿＿＿めでたし、めでたし。」





そして物語を終えると、


「フウッ」






ろうそくの火を、一つ吹き消した。





その後も、日常の些細な事から、遥か遠くの国の言い伝えまで。




話しては火を消す、話しては火を消す。
それを繰り返した。








＿＿＿＿＿そして、やっと。




「フウッ」





百本目、最後のろうそくの火を吹き消した。




一瞬で部屋が暗転した。




カラ松は目を閉じた。






すると、頭の中に、ある詞が浮かんだ。





それを、何故か声に出していた。







「輝く蒼き灯火の妖(あやかし)我の前に姿を現せ！！！」

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