We'll be alright!! (ページ21)

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Mingyu ページ21

「みんな帰ったぞー」
「おかえり～」
「うわぁ、凄い！」
「30匹は釣った！」
釣り班の成果は上々だった。自慢するように皆に見せると、Aヒョンが目を輝かせてバケツの中を覗き込む。その手からコーヒーを受け取った。
「おー…生きてる」
「サバだよ」
「サバ？これがサバかぁ」
嬉しそうに笑ったヒョンがお疲れさんと頭を撫でてくれた。ヒョンに褒められると自分が凄く立派なことをした気分になる。
ヒョンにつられて笑っていると横から視線を感じた。見ればジョンハニヒョンが俺達を物言いたげな目で見ていた。
「どうしたのヒョン」
「頑張ったの、ミンギュだけじゃないんだけど」
随分と不満げな顔。どうやらヒョンもAヒョンに労ってもらいたいらしい。それを察したのかAヒョンがニヤリと笑う。
「ジョンハナ、マグロは？」
「釣れるわけないじゃん」
「釣らなきゃダメじゃん、そこは」
「……ヒョンってほんと、弟達に甘いよね」
呆れたように溜息を吐かれてもAヒョンは笑って首を竦めるだけだ。ジョンハニヒョンはムッとして離れて行ってしまった。
「ヒョン？」
「ん？」
「ジョンハニヒョンもね、ちゃんと頑張ったんだよ？」
俺が言うとAヒョンは少し驚いた顔して、それから少し困った様に眉を下げて笑った。
「ごめんな、意地悪なヒョンで」
「え……いや、別にそういうんじゃ……」
「ちゃんと褒めてあげなきゃだよな。ハニも、クプスも」
Aヒョンは少し離れたところで話す2人を見ながらそう言って目を細めた。

「ところでこの子達の殺し方知ってる人いる？」
「ヒョ、ヒョン。もう少し言い方を…」
ジュニヒョンの物騒な言い方にチャニの頬が引き攣った。
「ウジヤ、オブラートバージョン」
「捌く、な？」
「さばく？」
Aヒョンとジフニヒョンが同時に頷く。
「じゃあ魚捌くチームに分かれてみる？」
ソクミンが言うと「それならミンギュやれよ」とジョンハニヒョンが俺に押し付けてきた。完全にさっきの八つ当たりだ。
「俺1人で？！」
「俺もやるよ」
Aヒョンが手を挙げるとジョンハニヒョンは漫画みたいに頬を膨らませて俺を睨んだ。
(俺のせいじゃないけど？！)
そう目で訴えてもヒョンの目に宿る怒りの炎は消えるばかりかメラメラと大きくなる一方だ。
「ドギョマ～、他の子達探しに行こぉ～」
わざと猫なで声を出すジョンハニヒョン。それをAヒョンが笑顔で送り出すと、ヒョンの頭からいよいよ怒りの蒸気が上がって見えた。