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Jihoon ページ20

「ちぇっすんちょ〜〜るっ!!!魚いっぱい捕まえてこぉい!!」
庭の端から港にいるメンバーの姿が見えた。まさか聞こえるなんて思わず試しに大声で叫んでみると、スングァンから返事が返ってきた。
「何してんの?」
「聞こえた!」
「へぇー、凄いね」
「ヒョンもなんか言って」
Aヒョンがニヤリと笑って大きく息を吸い込む。
「ゆんっじょんっはぁ〜〜んっ!!」
まさかのジョンハニヒョン指名にソクミンと顔を見合わせて笑う。
『なぁ〜に〜!』
「マグロが釣れるまでっ、かえってくんなぁ〜っ!!」
『ふざけんなぁ!!!』
俺とソクミンはその場に笑い崩れた。Aヒョンは「あはは、怒った〜」と最高にヘラヘラしていた。

「よーし喉も使ったことだし、カルメ焼き作ろうぜ〜」
「そうするかー」
子供の頃から得意だったカルメ焼き。ついに腕前を披露する時が来たようだ。
ディノが一生懸命扇いでる火鉢におたまを近づける。
「あっちぃあっちぃ」
「ヒョン、もっと奥まで手突っ込めるように軍手を差し上げます」
「お前なぁ……」
「だって食べたいんだもん」
ソクミンがニコニコしながら俺の手に軍手をはめる。
「お前ら火傷すんなよー」
Aヒョンはミョンホが沸かしたお湯でコーヒーを淹れてくれている。やってみる?と聞いてみたけど熱いの嫌だからいいと断られた。代わりにソクミンが険しい顔で挑んでいる。
「ドギョマ、真ん中の穴よく見て」
「はい先生」
「ウジ背中が職人だな。屋台やってた?」
「Aヒョン今集中してるから黙って」
「ッ!!?」
「よし外せ外せ」
「はい先生ぇいっ!」
ソクミンがあたふたとテーブルに駆け寄る。
「そこに流す!こらAヒョン邪魔しない!」
「させるかぁっ!」
「ギャー!やめてぇー!!俺のカルメ焼きぃ!!」
「ジュン、ディエイ!その暴走ラッパー取り押さえろ!」
「ヒョンカルメ焼きに罪はないからやめて!」
「離せジュン!俺はヒョンだぞぉ!」
「ヒョンなら大人しくしてよぉ〜」
「何この茶番」
傍観しているウォヌは半笑いだ。
「Aヒョンが本気で暴れたら僕達怪我しちゃうぅ〜!」
最早笑いながらディノがAヒョンの腕にしがみ付いた。
「えぇいディノヤ、止めてくれるな!」
「ソクミン今のうちだ早く!」
「ほっ!」
「お〜!!」
なんとか無事カルメ焼きが完成した。さっきの茶番劇なんてなかったかのように皆美味しそうに食べている。Aヒョンのジトッとした視線には無視を決め込むことにした。

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作者名:岡田 | 作成日時:2017年4月15日 9時

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