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この日はとてもとても寒い日だった。
まるでソウルを思い出すような、身も凍てつくような冬の日。
私は因縁の空港へと足を向けていた。
頭の中でおじじに呪いの言葉を吐きながら、昨日の会話を反芻する。
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「明日、Apex部門のメンバーが日本に来るみたいだから、空港まで迎えに行ってくれる？」
KR勢が日本に来た際の引率役。
韓国語が話せる私の通常業務である。
今まで渋ったことはない。
今までは。
『Apex 部門のメンバーってゆーのは…？』
「ん？Ras,CPT,Mondo……あと加入が決まったsellyだね。」
『ﾃﾞｽﾖﾈ…』
なんとかして断る術を模索していると、おじじがさらなる追い討ちをかけてきた。
「特にsellyは日本慣れてないから、丁寧に案内してあげてね。」
『てい…ねい…に』
「そう、ホテルの場所とかルールとか詳しく教えてあげて」
滞在中は呼ばれれば着いててあげて？そう告げるおじじに向かって「あの男は！意外と日本と慣れてますから！大丈夫です！！！！！！！！」と大声で答えてやりたかった。
まぁ、言えないけど。
『で、もぉ…ほら、男の人をホテルに、案内するのはちょっとナー？…ね？』
「？今までRasとかには普通にしてたじゃない」
それにAちゃん、KR勢と仲いいでしょ。
渋る私に不思議そうな顔をしながら、おじじは決定的な命令を下してきた。
「とにかく、Aちゃんが1番韓国語得意なんだから、今回のKR勢滞在中は案内に尽力して！急ぎの仕事はこっちで処理しておくから、ね？」
『……はい…』
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sellyとの関係を話すつもりのない私に業務を放棄する方法なんてなく。
元恋人を含む、KR勢を迎えるため空港へと向かっているのであった。
どうか忘れていてくれ。
そう願いながら約束のポイントにて彼らを待つ。
ごった返す人混みのをぼんやりと見つめていると、ズンズンと凄い勢いでコチラへ進んでくる1人の男。
嫌な予感がして、後ずさるも間に合わず。
出来る事と言えば目を伏せることのみ。
パシリ、
少し乱暴に手を掴まれて、引き寄せられる。
ふわりと香る彼の匂いだけで、彼を認識できてしまう自分が嫌だった。
2年経ったところで、私は忘れたわけではなく、記憶に蓋をしただけだったらしい。
「A、なんで俺から逃げるしたか…！」
怒気を孕んだその声に。
簡単にこじ開けられてしまうような、そんな蓋を。
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ならか(プロフ) - にやけ止まらんくて焦る (2月14日 18時) (
レス) @page30 id: 72407f8835 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - Arce_さん» ありがとうございます！彼らのafter storyは少し書けたらとは思ってます！お褒め頂いてありがとうございます！ (10月1日 17時) (レス) id: 59d1a36373 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 青い目の宝石さんさん» ありがとうございます！褒めて頂いて本当に嬉しいです〜！！！ (10月1日 17時) (レス) id: 59d1a36373 (このIDを非表示/違反報告)
Arce_(プロフ) - 読んでて楽しかったです！完結寂しいですが、おめでとうございますTT♡ (10月1日 4時) (レス) @page30 id: c41d959350 (このIDを非表示/違反報告)
青い目の宝石さん(プロフ) - 完結おめでとうございます！！めちゃめちゃ面白くて見やすかったです！！(о´∀`о) (10月1日 0時) (レス) @page30 id: c88fb3b6cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2023年9月18日 13時
