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ばぁん！と大きな音を立てて扉を開けば。
先程の大声が聞こえて居たのか、各々の部屋から顔を出しているKR勢。
ボロボロと涙が止まらない私を、Mondoは笑うし、CPTちゃんはアタフタしてるし。
意外にもRasちゃんだけが冷静だった。
R「Aさん、落ち着くまでこっちで休みましょ？」
おいでおいでを手招きをしてくれるRasちゃん。でも、泥酔状態でボロボロ泣いてる女が部屋に押しかけても迷惑を掛けるだけだし…と躊躇していると、Rasちゃんが困ったように笑った。
R「その顔でお外出れないでしょ？落ち着くまでで良いですから、ね？」
優しく言われて心が揺らぐ。
すぐ横の部屋のMondoが「俺の部屋でも良いけどー」なんてニヤニヤしながら言うもんだから、『Mondoの部屋には二度と行かない！！』と叫び、勢いでRasちゃんの部屋に滑り込んでしまった。
カチャン、と鍵を閉める音が背後でする。
Mondo、Sellyと同じ作りの部屋だが、タバコの匂いがしない分清潔感がある気がした。
ほら、ここどうぞ。と椅子を引かれて大人しく座る。ふかふかな少し高そうな椅子。
冷蔵庫から出した新品のペットボトルを目の前で開けて渡される。
冷たいお茶を口に含むと、少しだけ落ち着けた気がした。
『…ごめんね、Rasちゃん…』
「んー？何がですかー？」
目の前でスマホを弄りながらRasちゃんは間延びした声で返事をした。目線はスマホから離れない。
大方、KR勢に報告でもしているのだろう。
しっかり者のRasちゃんに感謝しつつ、もう一口お茶を飲み込んだ。
『もう夜遅いのに…これ飲んだから帰るね。』
「全然大丈夫ですよ！ほら、涙も拭いて…ね。」
『うん、ありがとう。』
渡されたお手拭きで素直に涙を拭き取った。
ファンデーションも一緒に取れたがご愛嬌だ。もうグチャグチャの顔を見られてる今、一周回って肝が据わって来てしまっている。
そんな私の様子を黙って眺めていたRasちゃんが、ポツリと口を開いた。
「Aさん、僕はね…」
『うん』
「Sellyって口は悪いけど、優しい人だとおもってるんです。」
『うん、そうだね。』
Rasちゃんの言葉って不思議だ。
水みたいにストン、と私の中で落ちてゆく。
「Aさんも、優しい人って僕は知ってる…2人に何があったか、聞いても良いですか？」
まっすぐな彼の瞳に射抜かれて、誤魔化す言葉は出て来なかった。素直に頷いて『長くなるけど』と笑いかければ「望むところです」と笑い返された。
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ならか(プロフ) - にやけ止まらんくて焦る (2月14日 18時) (
レス) @page30 id: 72407f8835 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - Arce_さん» ありがとうございます！彼らのafter storyは少し書けたらとは思ってます！お褒め頂いてありがとうございます！ (10月1日 17時) (レス) id: 59d1a36373 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 青い目の宝石さんさん» ありがとうございます！褒めて頂いて本当に嬉しいです〜！！！ (10月1日 17時) (レス) id: 59d1a36373 (このIDを非表示/違反報告)
Arce_(プロフ) - 読んでて楽しかったです！完結寂しいですが、おめでとうございますTT♡ (10月1日 4時) (レス) @page30 id: c41d959350 (このIDを非表示/違反報告)
青い目の宝石さん(プロフ) - 完結おめでとうございます！！めちゃめちゃ面白くて見やすかったです！！(о´∀`о) (10月1日 0時) (レス) @page30 id: c88fb3b6cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2023年9月18日 13時
