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私に夜の誘いを掛けてくるとは珍しい、というのが第一印象だった。久しぶりだなぁ、と思いながら話を聞いていると、どうやらお金が欲しいみたいだ。
まあ、たまにはいいか。と軽い気持ちで、近くにあったホテルに入り、世間話をしてシャワーを浴びた。様子が変だなと思ったのはAちゃんがシャワールームに行く前だ。
何に違和感を覚えたのかはわからないが、何か変だと感じた。まあ、会った時からわざとらしいことするな、とは思っていたけれどそれとはまた別のそれ。
その違和感の正体はすぐにわかった。この子、異能者だ。と気がついたのは、私に触れた時の困惑したような表情からだ。
君は異能者だね、と言うと案の定認めた。ついでに、下手な演技もやめろと言った。
なんだろう、思ったより純粋だ。少し怯えた顔が可愛い。
虐めたくなる表情だった。
今日限りなんて勿体無い、また会いたいと思うようにしてやろう。と何かプライドのようなものが
一番驚いたのは、Aちゃんがまだ初めてだといったこと。異能の優秀さが
それにしても私とそう変わらない年齢だろうに、身体を売るなんて。苦労しているんだなと考えながら行為を終えた。
彼女は疲れきった様子で、すぐに眠ってしまった。私もその隣を借りて少し休むことにした。
3時間後に起きよう、と目を閉じた。
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作者名:こめこ | 作成日時:2018年4月28日 22時