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自分が判らない。
最近敦は感じていた。上司である川端は、自分が俗に云う「偽物」で、「不完全」だと教えて呉れた。敦は十二歳までの記憶が無い。

丁度そこが

分岐点

かのように。だが、一つはっきりと判る事がある。


孤児院の院長先生だ。


川端は、「もう一人の存在を苦しめる存在」と教えて呉れた。

「もう一人の自分を苦しめる存在」消すのは簡単だった。だけど何故か思い出したくない。しかも、もう一人の自分は心から喜んでいなかった。

同僚であり親友、又、生まれ変わった物同士の芥川に相談した。

「僕も判る。僕も貧民街の悪者を一夜で全て斃した。だが足りない。何故か?僕は不完全だからだ。敦、お前もだ。僕らを救う唯一の手立ては本物になることだ。すなわち、本物に勝つことだ」


だが、敦は神様がいたらお願いをするだろう。

僕の過ちを消してください

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設定タグ:空白時 , 中島敦,芥川龍之介 , 文スト   
作品ジャンル:アニメ
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珀秋そら(プロフ) - 感想正座待機でお待ちしておりますべ (2022年8月9日 18時) (レス) id: ae0531e6bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空白時 | 作成日時:2021年7月9日 13時

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