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ポートマフィア本部楼閣・屋上 ページ30
1、
死闘が開始された。
芥川が斬りかかったと思えば、敦が虎の脚力によって強化された蹴りが“偽”敦に向かって放たれる。だが、“偽”敦には攻撃は当たらない。
戦闘の途中、“偽”敦は鏡花に語りかけた。
「母親の形見の携帯はまだ持っているのか？」
鏡花の方が揺れる、その隙を見逃さず、“偽”敦は鏡花の足を払った。
「あっ！」
鏡花の身が空に躍り出る。
敦からは届かない。芥川にも届かない。
夜叉が鏡花を受け止める。鏡花は敦たちを見て言った。
「あなたたちはすべき事をして。私は大丈夫」
敦と芥川が小さく頷く。
夜叉が耐えきれなくなったのか、夜叉の体が雪の様に溶ける。
鏡花の微笑む顔を見た気がした。
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珀秋そら(プロフ) - 感想正座待機でお待ちしておりますべ (2022年8月9日 18時) (
レス) id: ae0531e6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白時 | 作成日時：2021年7月9日 13時
