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「遅かったな、七十八番」

敦の心臓は凍りついた。
そこは____院長室だった。
敦の視界に映るのは、敦と同じ顔をした少年と悪魔。
(此れは何だろう)
拒絶することも無く、只、見入る。
敦からの距離ではあの二人が何を話しているのかは聞くことは出来無い。

悪魔は木箱を持っていた。
“偽”敦に近づく。

「やめろォ!」

“偽”敦が殆ど悲鳴に近い形で叫んだ。
“偽”敦の手が悪魔の胸を貫く。

あッと言いそうになる。

偽敦は悪魔に馬乗りになり、殴る。
血が飛び散り、骨が砕ける音がする。

「うわあああっ!」

悪魔は完全に絶命していた。
“偽”敦はその後悪魔の持っていた木箱の方に近づいた。
そこにあったのは、腕時計だった。
“偽”敦が肩を揺らす。

「うわああああああああああああ!」

“偽”敦が全てを否定する様に叫ぶ。
敦は理解した。
これから僕がどんなに人の役に立てる人間になっても、もう二度と言ってくれないのだ。
僕の求めていた言葉はもう手に入らない。

もういないから。

頬に温かいものがつう、とつたった。

これは____“偽”敦の“思い出したく無い”記憶だった。


______________________________


※以下は作者のどーでもいい話なのであまり読む価値なし。

はいっ。
何か字数が余った気がしたからしゃりしゃりこんなところに出てきた(それを言ってしまえば、前のお話の方が字数余ってる)作者、空白時です。
まずお詫び。
ポートマフィア側の敦くん&芥川君の名前の最初についていた「不完全」表示が“偽”に変わっている。
これは私がめんどくさがり屋なんです。はい。

この物語はそろそろ佳境に入ってきましたぁ
終わったらまた何かつくろうかしらん……
次はなるべくオリジナル路線で。

後書きはこんなとこにまだかかないッ


タイピング早くなりたい(遺言)


ではでは。

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設定タグ:空白時 , 中島敦,芥川龍之介 , 文スト   
作品ジャンル:アニメ
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珀秋そら(プロフ) - 感想正座待機でお待ちしておりますべ (2022年8月9日 18時) (レス) id: ae0531e6bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空白時 | 作成日時:2021年7月9日 13時

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