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緊張した面持ちで向かい合う、三人。気まずいムードを阻止するため、敦から口火を切ることにした。
「あのう、今日はどういったご用件で…」
敦の前に座る男、坂口安吾が口を開いた。
「はい、今日はとてもこんぐらがって込み入り、大変面倒臭い用件となっていまして、探偵社に書類を送ったつもりでしたが、手違いで届いていなかったようです。すみません。あとで部下をつねっておきます」
敦の隣に座る芥川が初めて口を開いた。
「では、簡潔に話していただけると」
安吾は目を伏せ、はあっとため息をつき、意を決したようにこっちの方を向いた。
「はい、あなた方が、二人ずついます」
「「‼︎」」
「ちょっ! どうゆう意味ですか!」
「僕がもう一人、人虎ももう一人…(ほくそ笑む)」
安吾は二人を制すため安吾は質問した。「最近、君たちの異能力が弱まったと感じることは?」
芥川は思い当たる事があるらしく、頷いた。敦も思い当たる節がある。
「君たちは、六年前、不思議な夢を見た記憶はありますか?別になくても構いませんが」即答。
「「あります」」確かにあの夢のことは何故かよく覚えている。でも、何故?
「ですが、あの夢と僕たちの異能力と何の関係があるのですか?」
そこで安吾は待ってましたと言わんばかりに、「そうです。とてもあるんです」とやや食い気味に言った。
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珀秋そら(プロフ) - 感想正座待機でお待ちしておりますべ (2022年8月9日 18時) (レス) id: ae0531e6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空白時 | 作成日時:2021年7月9日 13時