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増井麻衣という人物 ページ4

「誰か可愛い子はいるかなー」


遅刻しそうになりつつも沙紀は呑気にそんなことを言った。


「えー?いるじゃん!あたしという!!」
「それはない」


…………。


さすが遙。容赦ない。


「うっわ砥石ひっど!きずついたわー」
「いいから遅刻すんぞ」


今はそんな会話をしている暇はないのだ。


「見た目に反して吉川って真面目だよねー。でもそこに惚れるっていうの?」
「あーわかるわかる」


いやわかるなよ、沙紀。
男好きなのかよ。
っていうか浅草は冗談てもそう言うことを言わない。


がらっ。


教室に着くともう全員か席についていた。
みんな超見てる。


「……はあ、その4人は後で職員室来ること」


呼び出しくらってしまった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


始業式のあと、学級活動というかったるいものが始まった。
前に立っているいかにも疲れきったサラリーマンみたいなこいつが担任らしい。


長ったらしい話を完全無視し、前に座っているさき沙紀の背中をひたすらデッサン?する。


あ、くそ。横向くなてめえ。
隣の女子と話すな。見えないだろ。


こう見えても俺は美術部である。


「大体書けたかな」


完成した。
が、なんか納得行かない。


「ねえ、ちょっと」
「ふぇっ!?」


隣のえーっと、増井麻衣?にはなしかける。
ふぇっ!?とかすげー間抜けな返事するなこいつ。


ぱっつんの前髪に三つ編み、プラス眼鏡といういかにも地味そうな増井麻衣は変な声を出したのが恥ずかしかったのか少し頬を染めていた。


「これさ、どう思う?」
「えっと……はい?」


何を言ってるのか理解出来ないのか可愛らしく首を傾げていた。


…まあ、いきなりひびっくりするよね。


「ごめん、驚かして。で、これ何かおかしいとことかある?
沙紀の後ろ姿書いてたんだけどさ。
何かあったら遠慮なく言って」


先ほどまで落書きしていた紙を見せる。


「あー……

えっと、美術部でしたっけ。
私なんかがアドバイスしても意味ないと思いますけど……」


ちら、と上目遣いでのぞき込んでくる。
結構可愛い顔してんのな、地味だけど。


「いや、一般人の意見も聞きたくて」
「あ、そうでしたか。じゃあ言わせてもらいますとですね……」


その後、増井麻衣は少し肩幅が狭そうとか制服のシワがリアルで凄いなど色々と言ってくれた。


「そっか、ありがとな」

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設定タグ:男主 , オリジナル   
作品ジャンル:ギャグ, オリジナル作品
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クロイツ*(プロフ) - 凄く面白いです!続き楽しみにしてます!!更新頑張ってくださいね^ ^ (2014年6月16日 22時) (レス) id: 36c34c9a11 (このIDを非表示/違反報告)
悠希(プロフ) - えっと、ゆずりは、は紅じゃなくて杠だと・・・ (2014年5月11日 9時) (レス) id: 9e8684c6e9 (このIDを非表示/違反報告)
美玲(プロフ) - 私男主大好きです!この作品もお気に入りになりました!これからも応援してます(*^_^*) (2014年5月7日 0時) (レス) id: 391bc86c23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AI | 作成日時:2014年5月5日 14時

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