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仮眠室に入って行った二人を高階は追いかけた。
「渡海先生。如月先生。なぜあのスナイプでは不可能なんですか。あのスナイプではお二人が執刀しても失敗するってことですか？」
「いくら腕があったって切れないメスじゃオペできなんだよ。」
「スナイプの設計図！」
世良と高階はそれをまじまじと見る
『それの欠点は図体がでかいことよ』
渡海はパソコンでCT画像を見せた。
「小春ちゃんのCT画像だ。」
「血管を傷つけるのがダメなら、血管の中を通ればいいだろ」
「カテーテルですか？！」
「そうか。太ももから静脈を通れば心臓にたどり着ける。」
「だが、このルートでは行き着く先は右心房だ。僧帽弁につながる左心房の中核その壁の突破はカテーテルでは無理だ！だから、直接僧帽弁にアプローチスナイプが生まれたんだ。カテーテルなんて過去のやり方です。」
「だから、そのカテーテルにスナイプつけりゃいいだろ。」
「スナイプの人工弁装着システムを？」
『彼女の中核には小さな欠損がありました。その穴を使って通すんですよ。』
「そこから僧帽弁にたどり着けばあとは弁置換をするだけ。カテーテルにそんな使い方があるとは…」
「最新テクノロジーなったって、使えなきゃ意味がないんだよ。古いやり方にも強みはある。前に進むだけが医療じゃねぇんだよ。」
「だか、１つ問題がある。こんな最高難度なオペは渡海先生か如月先生にしかできない。」
『無理なんですよ。私たちは今オペをしてはいけないので』
「そういうことですか。あなたたちは最初からオペ室に立ち会うつもりだったんですね。」
「『どうする』」
二人はニヒルな笑みを浮かべてそう言い放った。
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薫(プロフ) - ありがとうごさいます。 (2018年5月16日 7時) (
レス) id: 71d66e1f26 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 誤字があります！更新されました「P3」の最初の部分で「呑気に寝ている都会先生と…」の「都会先生」→『渡海先生』です！また「呑気死にている…」では無く『呑気にしている』では？確認後、訂正お願いします。 (2018年5月16日 4時) (レス) id: 8ae73065e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薫 | 作成日時：2018年5月13日 22時
