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「…じゃあさ、Aはどうして俺と付き合ってくれたの？」
返事を考えていなかったわけでは無い
私が聞いた質問に対して彼も同じ質問をすると思っていたし
むしろ、彼が喜ぶような模範解答を用意していた
筈なのに・・
何故か涙が溢れてきそうで
言葉を口にすることが出来ない
私は一体彼のどこを見ていたのだろう・・
「…ごめんなさい…及川さん…」
カッコ良くて、背が高くて、優しくて、笑顔が可愛くて、バレーが上手くて、声まで素敵で、みんなの人気者で・・・
私はそんな
彼の上っ面しか見ていなかったのかもしれない
自分ばかりが被害者のようなつもりでいた事が恥ずかしい
一番苦しんでいたのは、彼だと言うのに
寒さでかじかんだ指先をスカートのプリーツに食い込ませ、思いっきり握り締めると
彼は自分の手で、私の手を優しく包み込んだ
「……どうして謝るの？」
私が何を言おうとして
何を考えているのかなんて
彼はもう分かっているのだろう
彼は
そんな、憂いを帯びた美しい瞳をしているから
「………私は…貴方を苦しめているのかな…？」
私と一緒にいる時の彼はいつだって辛そうで
今にも壊れてしまいそうなくらいに弱々しくて
この半年間、狂ったような彼の姿を見ていて私までおかしくなっていくようだった
「…どうしてそう思うの？」
もう
限界だった
ほら、その眼
私を憎んだような暗い瞳
もういっそ殺された方が楽だと思えた
愛してる彼のそんな顔を見るくらいなら
「…別れたいって話なら、俺帰るけど
…
………違うよね？」
冷たい視線を向けるその瞳の奥に私が映っている
茶色い瞳にゆらゆらと揺れる自分の姿に意識が吸い込まれてしまいそうだった
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ルーナ - すごくいい話でした。及川さんマジカッコイイ〜! (2017年5月20日 20時) (
レス) id: cc80c3096f (このIDを非表示/違反報告)
fantakirai(プロフ) - もう、マジ尊敬します。絵も上手くて、内容も素晴らしくて…憧れますね！！完結お疲れ様でした！！漫画に出来るくらい凄い作品だと思いましたァァァ！！！！ (2017年2月5日 23時) (レス) id: 9982731846 (このIDを非表示/違反報告)
Florenzia - 素晴らしいです! ヤンデレ感が最高でした。 絵が美しすぎて…漫画化して欲しいヽ(；▽；)ノ (2016年8月13日 23時) (レス) id: cc4291c704 (このIDを非表示/違反報告)
月世 - ヤンデレが大好きなので(特に及川たん)とっても良かったです!!!次回作も、読みます！ (2015年12月29日 21時) (レス) id: 0439949b3a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - この作品はやっぱり好き･･･!!何回も見ちゃう。 (2015年12月20日 10時) (レス) id: 678d7ca983 (このIDを非表示/違反報告)
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