127 ページ37
Aside
A 「はぁ、はぁ、、、」
シンとした部屋の中で聞こえる私だけの呼吸音。
ここです、と言われた場所について。
彼の家に上がって。
ベッドの上に彼を休ませた後、床に崩れ落ちた。
A「、、、疲れたぁ、、、、」
流石に成人男性を肩にもたれかからせて移動するのはきつい。
松島くんは風邪で汗だくだけど、私は別の意味で汗だく。
でもよかった。あの場にいて。
私がいなかったらもっと大変なことになってただろうし。
後々面倒くさいことだけにはならないといいけど。
A「、、松島くん、、、」
ベッドの上で眉間にしわを寄せて寝てる松島くんを眺める。
かわいそう、、
何か、やってあげられることないかな、、、
冷蔵庫の中は何もないし、どう考えても住人は松島くんのみしかいなさそうだし。
って、ばか！
私何人の家ジロジロ見てるの！
いくら好きな人だからって言って、変態すぎる、、、
A「帰ろう、」
うん、それが一番。
これ以上、ここに居座ってても私たちの間にいいことなんて何も無い。
玄関で靴を履いて、扉を開ける。
A「お邪魔しました、、」
心配だけど、私だって自分の事で心配なんだから。
私じゃなくても、きっと誰かが助けるはず。
聡「うーん、、」
A「、、、」
後ろから聞こえる彼のうなされた声に玄関から出ていた足を止められる。
片手には、さっき自分で買ったスーパーのレジ袋。
A「やっぱ、無理だ、、」
ほっとけない。
振り返って、履いたばかりの靴を脱いで、また、彼の家に上がる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 537人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
komarina(プロフ) - arryさん» 読者として楽しみにしてます！お互い頑張りましょうね！ (2018年9月2日 2時) (
レス) id: 7fa7dbe795 (このIDを非表示/違反報告)
komarina(プロフ) - クンミンさん» はい！素敵な作品で、大好きです！クンミンさん、私も以前お見かけしたかも、、？これからどんどんいろんな登場人物の心情が変わって行きます！お楽しみに〜！ (2018年9月2日 2時) (レス) id: 7fa7dbe795 (このIDを非表示/違反報告)
komarina(プロフ) - みのさん» 夢主は他人のことに関してはほっとけないタイプの女の子なんです、、笑 (2018年9月2日 2時) (レス) id: 7fa7dbe795 (このIDを非表示/違反報告)
arry(プロフ) - 夢紅さん、私も好きなんです。２作品とも読んでいて、泣き跡は特に感情の描写が本当に読み手の心にすっと入ってくるので、泣けますよね。私の小説、私もまだどうなるかは分からないんですけど(作者としてどうなのか、)長編になりそうな予感です。ありがとうございます。 (2018年8月18日 23時) (レス) id: 8313255bb5 (このIDを非表示/違反報告)
クンミン(プロフ) - 素敵な作品が多いですよね。泣き跡も大好き。komarinaさんも読まれてたんですね。コメント欄でお見かけしたかも？七瀬ちゃんに気付いたかも知れない聡ちゃんとのこれからに目が離せないです。 (2018年8月18日 22時) (レス) id: 1f2e7aa42e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：komarina | 作成日時：2018年6月29日 12時
