２３ 彩 ページ23
*
「頑張ってみる」
「近づかれてどうにもならない状態の時に、催眠スプレーを使って。
アーヤが上手く時間を稼げれば、僕たちもその場に駆けつけられる。
最善を尽くして、必ずアーヤを護るから」
「ありがとう」
私には、いつもＫＺの仲間が味方でいてくれる。
それがどんなに嬉しくて、幸せなことか、充分わかってる。
…やっぱり、昨日、行けばよかった。
次の集まりがあったら、絶対行こう。
「上杉、黒木」
駅まで行くと、上杉君と黒木君が、バスターミナルの端に立っていた。
「お待たせ。
どう？」
「待て、今…、……よし」
上杉君は立ったままノートパソコンの操作をしていた。
片手で持って片手だけでキーを打って……すごい！
「アクセス終了。
侵入もバレてなかったぜ」
「よかった。
成功だね」
「七鬼が協力してくれるおかげで、こっち方面は無敵だな」
え？ 忍が、何？
わからないけど、三人は満足そうに笑ってる。
「何か、したの？」
私が訊くと、上杉君は微妙に困ったような顔で空を仰ぎ、黒木君は苦笑した。
…ちょっと、嫌な予感。
もしかして、男の子の好奇心をくすぐるような、危険なことをしていたら…？
順番にじーっと視線を向け、最後に小塚君を見ると、渋々教えてくれた。
「…実は、今僕たちが歩いてきた場所の監視カメラ映像を、七鬼のところでも見られるよう侵入してもらってたんだ」
「ええ？
そ、それ、犯罪なんじゃ…？」
驚いて声にした後、慌てて自分の口を塞ぐ。
好奇心をくすぐるどころか、思いっきり犯罪じゃない！
監視カメラって警察の物でしょ？ そこに侵入なんて、一番危ない。
だけどそんなこと、本当にできてしまうものなの？
テレビや映画の世界のようにしか思えないけど、小塚君が嘘を言うとはもっと思えない。
忍って、どこまで天才…？
で、でもこれは、感心できることじゃないよね。
「だ…、大丈夫なの？」
忍はもちろんだけど、私たちまで訴えられるんじゃ…？
不安に怯えていた私に、黒木君が答えてくれた。
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ooooooooo - 感動しかないわ!!!!! (2022年2月20日 22時) (
レス) @page45 id: 5ba6c307c9 (このIDを非表示/違反報告)
恋雪 - 言葉では、伝えられないくらい感動しました。軽い気持ちで、読むつもりだったんですが物凄く夢中になりました。とっても面白かったです！！！ (2021年8月24日 15時) (レス) id: 77a3f18b6f (このIDを非表示/違反報告)
小雪 - やっぱり、上彩サイコー!最後めっちゃ照れました!こま☆さんのこと、いつまでも応援しています!!! (2020年9月7日 19時) (レス) id: 8d0e213ce6 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - 本当の小説として、本になってほしい!! (2020年4月10日 21時) (レス) id: 331ddf8f4c (このIDを非表示/違反報告)
Mayu - 上彩大好き上杉君推しにはありがたいです。これからも頑張ってください応援します！！ (2019年6月9日 23時) (レス) id: c3d92851e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こま
| 作成日時：2016年5月10日 15時
