14 彩 ページ14
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「ストーカー被害の届けは、これから出す。
おまえらが書きこんだ内容全部サイトに残ってたし、法律に詳しい奴が、これなら警察も受理するって言ってたぜ」
あ、詳しいって…それ、若武のことだ。
上杉君が若武に相談したのかな?
ちょっと意外…かも。
でも、今考えるべき点はそこじゃないよね。
上杉君の言葉は絶対的な圧力を放っていて、告げられた彼女たちはまた半泣き状態になってた。
きっと、今すぐ警察に捕まるんじゃないかってくらい怯えてるんだと思う。
「言っておくけど、今から消そうとしても無駄だからな。
こっちはバックアップまで取ってある。
おかしな噂流しまくってくれたツケの分まで、キッチリ回収してやるよ」
「や、やだ…」
「待って、止めて…っ」
「…っ、…ひっく…」
「泣いて済むなら警察いらねーよな。
この事件だけで、充分秀明も私立中学も出席停止の処分だ。
もっと悪ければ退…」
「ぅ、…わぁぁ…っ」
「そんな、つもり……っ」
「ご、ごめ…ん、なさ…い…っ、ごめんなさいぃぃっっ…」
真っ青になって、とうとう泣きだした彼女たちを見て、上杉君はまた溜息を吐いた。
それから視線を黒木君に向けて、話す相手を交代する。
声に出さなくても通じ合っているのは、二人の間を強い絆が結んでいるからだよね。
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ooooooooo - 感動しかないわ!!!!! (2022年2月20日 22時) (レス) @page45 id: 5ba6c307c9 (このIDを非表示/違反報告)
恋雪 - 言葉では、伝えられないくらい感動しました。軽い気持ちで、読むつもりだったんですが物凄く夢中になりました。とっても面白かったです!!! (2021年8月24日 15時) (レス) id: 77a3f18b6f (このIDを非表示/違反報告)
小雪 - やっぱり、上彩サイコー!最後めっちゃ照れました!こま☆さんのこと、いつまでも応援しています!!! (2020年9月7日 19時) (レス) id: 8d0e213ce6 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - 本当の小説として、本になってほしい!! (2020年4月10日 21時) (レス) id: 331ddf8f4c (このIDを非表示/違反報告)
Mayu - 上彩大好き上杉君推しにはありがたいです。これからも頑張ってください応援します!! (2019年6月9日 23時) (レス) id: c3d92851e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こま | 作成日時:2016年5月10日 15時