新入生はライバル校の卒業生！？No.5

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in オンボロ寮・談話室



ジ「頭にイソギンチャクをつけられた奴らはテストで良い点を取るために、アズールと契約して、まんまと騙された…ってことで間違いなさそうだな。」


監「そうだね。」


ジ「上位50位に入ることって条件だったようだが…。あれだけ大量の生徒たちと契約していれば、契約者のほとんどが50位からあぶれることになる。」


『最初からそれを狙ってたんだと思う。』


監「道理で…。あのグリムが80点以上を取るなんて
おかしいと思った…。」


ジ「ったく！他人の力でいい成績取ったとしても何の意味もねぇだろ！」


『…それに契約した生徒たちが団結して、実力行使に出るのも、あの人は想定してたと思う。』


監「えっ！そーなの？」


『あんな真っ向から対抗しなくても頭の上に生えてるイソギンチャクで操れば、一発。』


監「た、確かに…。」


『力の差をわからせるためだろうけど。』


監「悪どいなぁ…。」


ジ「自分の力を周りに示せる機会を棒にふるなんざ、それこそバカだ。」


ク「この学園の生徒のみなさんがハウルくんのように自意識強めで面倒くさい…いえ、真面目だったら私も苦労しないんですがねぇ〜。」


ジ／監「「ウワッ！？／どわっ！？」」


『(今、絶対面倒くさいって言った。)』


ジ「学園長！ビックリした…！」


監「せめて何か声かけてくださいよ！」


ク「おっと、それは失礼。次からは気をつけます。
それより、はぁ…。今年もアーシェングロットくんの
“商売”を止めることができませんでした…。」


監「商売…？学園長、何か知ってるんですか？」


ク「アズール・アーシェングロットくん。
彼はオクタヴィネル寮、寮長を務める2年生です。」


監「ほうほう。」


ク「ローズハートくんと同様、2年生にして寮長を
務める非常に優秀な生徒なのですが…。少し、いえ、だいぶ問題がありまして。」


ジ「問題って…詐欺行為のことか？だったら学園長が命令して、やめさせればいいじゃないすか。」


ク「それが…。私が教師だからこそ！彼の行為を禁止できないのです。」


ジ「どういうことすか？」


ク「アーシェングロットくんが生徒たちにばら蒔いたテスト対策ノートですが…あれは、事前に出題用紙や解答を盗み見るなどの、不正行為で作られたものではありません。」


監「…と言うと？」


ク「ナイトレイブンカレッジ過去百年分のテスト出題傾向を徹底的に調べ上げ、自力で練り上げた“虎の巻”
なんです。」

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