守る ページ38
石川side..
病院に運ばれたAさんは今病院のベッドで寝ている
容態は安定したし、お腹の中の赤ちゃんも無事らしい
よかった、ほんとに
俺はお医者さんの診断結果を聞いていた
医者「奥様の症状は切迫早産と言われるものです。」
石川「切迫、早産」
Aさんが妊娠したとわかった時、いろいろな本を読み漁った
その時に見かけた言葉
医者「はい、まだ赤ちゃんの体が成熟してない状態で赤ちゃんが外に出てこようとすること、いわゆる早産になりかけている状態のことです。」
石川「そんな、なんでAさんが…」
まさかAさんがなってしまうと思っていなかった俺はあたふたしてしまう
医者「お父さん、落ち着いてください。早産にならないように、こちらも全力でサポートいたします。」
お父さん
そうか、俺は父親になるんだ
石川「すみません、落ち着きます」
ふー、と息を吐く
石川「早産を回避するために、しなくちゃいけないこととかありますか?」
医者「絶対安静です。お仕事はされてますか?」
石川「妻は今妊娠中ということもあって在宅勤務です。雑誌記者をしてます。」
医者「なるほど、でしたらお仕事はそのまま続けていただいて大丈夫です。家事の方はできる限りお父様の方でやっていただくほうがいいかと思います。」
石川「わかりました」
病室に行くと、Aさんは目が覚めたみたいで体を起こしていた
『か、いとく、ん……!』
涙でぐしゃぐしゃの顔をこっちに向ける
『ごめんなさ、わたし、、』
石川「謝らないで?Aさんはなにも悪くないから」
『でもっ……』
石川「無理させてた俺が悪いから、ね?もう泣かないで」
『赤ちゃんは大丈夫なの?死んじゃわないよね…?』
不安そうな声で聞くAさんに
お医者さんに聞いたことを伝える
石川「赤ちゃんが無事産まれてくるように、2人で頑張ろ…!」
『うん、がんばる…!』
俺が守るから
Aさんも、赤ちゃんも
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もちも(プロフ) - あぁぁ夢主が可愛すぎるもうこの2人の家の壁になりたいです。 (2021年6月1日 20時) (レス) id: 4c18919090 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こまつ | 作成日時:2021年3月6日 16時