それではインタビューを始めます続

素直じゃない ページ11

手を洗いに行った界人くんが戻ってくる


石川「Aさん、もしかして嫉妬してくれたの？」


ニヤニヤしながら界人くんが私の前の椅子に座る


『……してない』


石川「ほんと？じゃあなんでむくれてるの？」


『むくれてない』


石川「ふーんそっか、じゃあ俺久しぶりにこの映像見よっかな〜」


界人くんがさっきのDVDを手に持つ


だめ、やだ、もう見たくない


『……ぐすっ…』


石川「ん！？」


『界人くんの…意地悪……ばかぁ………』


涙と共に言葉が溢れてくる


『お仕事だからしょうがないのはわかってるんだよ？でも、やだ、他の女の子たちにかっこいい言葉とか言うの、やです、』


こんな可愛くない顔見られたくない、


わがまま言ってるとこ見られたくない、


涙をゴシゴシ拭っていると、界人くんが顔を覆ってしゃがみ込んだ


石川「………かわいすぎる」


そして顔を上げると私のとこまで歩いてくる


私の両手をぎゅっと握り、目をじっと見つめる


石川「ごめん、Aさんが妬いてくれるの嬉しすぎて意地悪しました」


そして私の頭を撫でながら微笑んだ

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