高熱<亮> 3 ページ4
侯隆Side
グズっていた亮の声が聞こえなくなって、慌てて後部座席を見る。
スヤスヤと寝息を立てていて安心する。
眠ってもーたんか。
俺らが勤めている病院についた。
毛布のまま亮を抱いて、すばるがいる小児科に向かう。
昼をすぎた外来は患者さんはいなくて、すぐに通してもらえた。
「おう。そこに亮寝かしてあげ。熱は?結構ありそうやけど」
「学校で計った時は、39°C越しとったらしいわ」
すばるは渋い顔をすると、耳で計るタイプの体温計を亮の耳に挿した。
「…んん…っ」
違和感を感じたのか、目をさます亮。
「起きてもーたか、ごめんなー、もしもしするなー」
亮がぐずる前に、素早く聴診器を服の中にいれるすばる。
「…すば、に……?。…っ、いややぁ!かえるー!」
「もうちょい頑張ろな。すばちゃんに、喉みせてや。あーんして」
「いややぁ!!」
熱高いくせにどっから力でるねんってくらいベッドの上で暴れ出す亮。
必死になだめながら、ちょっと顔を固定する。
もう高校生やろ、なんて言われへん。
病院嫌いなん知ってるし、俺ら全員嫌いやし。
それでなくとも、亮は特に小さい頃から、入退院繰り返してきてるから。
「亮ちゃん、すばるにちょっとだけ見せたって」
「やや!」
「おっしゃ、ええで。亮、よー頑張ったな」
喚く亮の口は大きく開いていて、喉をうまくみたすばるは「喉は腫れてへんな」とつぶやいた。
「もう帰る!」
すばるの顔を見ると、苦笑いで点滴のサイン。
そらそうやわな。こんなに熱出てて、そのまま帰されへん。
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koma(プロフ) - とろりん子さん» とろりん子様のこと、知れば知るほど似たところがあり、全く関係ないとは思えません。本当にありがとうございました。すみません、他の方のリクエストが見えないので、お二人のコメントを別枠にうつし、ここから削除させていただきます。よろしくお願いします。 (2016年6月1日 16時) (レス) id: c170da9f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:koma | 作成日時:2016年4月9日 0時