高熱<すばる> 3 ページ23
侯隆Side
俺が風呂から出たらひなに抱えられているすばるの姿。
一緒に部屋に入って、体温計を渡す。
そのあとすばるの脇から鳴った体温計をひったくると思わずため息が出た。
こんな状態で運転して帰ってきただなんて言うし、ほんまにアホか。
とりあえず嫌がるすばるの脇の下と太ももの内側に氷を当てて冷やす。
これで少しでも下がってくれれば良いけど…。
氷と一緒に持ってきた診察道具。
すばるは虚弱体質で、すぐ風邪とか引きよるからそんなに心配することないねんけど、この熱やからなぁ。
服をまくってその隙間から聴診器をいれる。
ん、変な音はせぇへんな。
次は、喉みたいねんけど。
「すばる、ちょっと口開けて」
熱高すぎて意識が朦朧としとるんか、いつもは嫌がるはずのこの指示にも従ってくれる。
ただ、口ちいちゃいな。
「すばる、ちょっとごめんなー」
ちいちゃく開いた口の隙間から、舌圧子を挿し込む。
「ぉぇっ…」
「ごめんごめん、はいええよ」
ひなが上手いことすばるを固定してくれてすぐ終わった。
すばるは、すぐ扁桃腺が腫れるタイプやけど今日は赤くはなっとるけど、そこまで腫れている感じではない。
ちょっとした風邪に、疲労が重なった感じやな。
「よし、診察終わりな。ゆっくり休んどき」
ひなと一緒に部屋を出る。
それからしばらく経って、そろそろ寝ようかとソファを立つ。
「俺、寝る前にすばる見てくるわ」
「様子みときたいし、俺も行くわ」
そうして二人してすばるの部屋に入ると
「…うわ」
ブワッと熱気が漂ってきた。
肝心のすばるは
「ハァ…ハァ……、きみ…？ひな…？…ハァ」
熱下がらへんかったか…、そのせいで寝られへんみたいや。
一旦熱下げてあげな可哀想やな。
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koma(プロフ) - とろりん子さん» とろりん子様のこと、知れば知るほど似たところがあり、全く関係ないとは思えません。本当にありがとうございました。すみません、他の方のリクエストが見えないので、お二人のコメントを別枠にうつし、ここから削除させていただきます。よろしくお願いします。 (2016年6月1日 16時) (
レス) id: c170da9f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：koma | 作成日時：2016年4月9日 0時
