高熱<すばる> 4 ページ24
信五Side
寝る前にすばるの様子をみにいくと、すごい熱気。
これ、熱上がってもうてるやろ。
そう思ってすばるに近づくと案の定、熱が高すぎて寝られへんみたいやった。
そばに居ったったら良かったなぁ。
そんなことを思っていたら
「ちょお待っとってな」
きみが優しい声でそう言って、すばるの頭を撫でた後、部屋を出て行った。
「すばる、水飲もうか」
背中を支えて起こしてやり、ストローのささったコップを口元に近づける。
チュッと少しだけ吸ってやめてもうた。
体あっついなぁ。
ベッドに体を戻してやるときみが部屋に戻ってきた。
「ちょっと熱だけ下げてあげよな」
「……んん？」
「ちょっと布団まくるで」
きみが手のひらに隠すように持っているもの、それは座薬やった。
まぁ、最善の策やな。
「ちょっとズボン下ろすでー」
「……っ！いやっ！！……ハァ…ハァ」
気づいてもうたすばるは全力で拒否する。
でも熱のせいで全く力が入っていない。
「ごめんなー」
体を横向きにさせ、ズボンと下着をおろす。
「ちょっと足曲げるな」
「いややっ、あかん！」
三角座りのようにさせ、それを前から抱え込むようにして固定する。
「…ハァ…ひな、っ、…のいてやっ…ハァ」
「ちょっとだけ頑張ってな。きみ、早よやったり」
きみがグローブを手にはめ、座薬を袋から出した。
「すばる、力抜いとってな」
「……やっ……ぅっ、んん、ー」
「あかん、すばる。出てきてもうた…。もう一回力抜いとって」
体に力を入れすぎて外に出てきてもうたみたいや。
「もうやった！……あかっ…んん、」
「すばる、ちょっと奥まで入れるな、ごめんなー」
「ん〜〜〜〜っ！！」
「よし、入ったで」
「よっしゃ頑張った頑張った！ズボン上げるな」
固定をやめズボンを上げると、拗ねたように布団に潜り込んだすばる。
でも座薬のおかげで体が楽になったのか、そのまま寝た。
次の日、大分良くなったすばるは、病棟の子と約束したと言って、元気に出勤していった。
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koma(プロフ) - とろりん子さん» とろりん子様のこと、知れば知るほど似たところがあり、全く関係ないとは思えません。本当にありがとうございました。すみません、他の方のリクエストが見えないので、お二人のコメントを別枠にうつし、ここから削除させていただきます。よろしくお願いします。 (2016年6月1日 16時) (
レス) id: c170da9f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：koma | 作成日時：2016年4月9日 0時
