高熱<すばる> 2 ページ22
信五Side
今日はきみは休み、すばるも日勤で、久々に全員揃うなぁなんて考えながら、夕飯を作る。
高校生組とたつも部活を終えて帰ってきてて、あとはすばるを待つのみ。
「あー、眠たー」
たつがソファで目をこすっている。
「たつ、すばる帰ってくる前に風呂入ってき。したらいつでも寝れるから」
「うーん、そうするー」
30分くらいしてたつが出てきた。
「まだすば兄帰ってきてへんの？」
「忙しいんかもわかれへんなぁ。先ご飯食べとこか。たつ、みんな呼んできて」
「わかった！」
たつが、みんなを呼びに行ってる間にご飯をよそう。
夕飯を食べ終えて随分経った頃、車が入る音がした。
帰ってきたか。
すばるが家に入るのに合わせて、ご飯を温めておく。
玄関を開ける音がしたのに、全然入ってくる気配がない。
不思議に思って玄関を見に行く。
「すばるっ」
すばるは真っ赤な顔をして、玄関の壁に体を預け座り込んでいた。
「すばる、分かるか？すばる？」
すばるの肩を揺すると、俺の顔を見た。
良かった、意識はあるな。
「すばる、立てるか？俺に体預けてええからな」
フラフラなすばるの腕を肩にまわし、一緒に立ち上がる。
ものすごい熱を帯びてるのがわかる。
そのまま廊下を歩いていると、ちょうど風呂から出たきみと鉢合わせた。
「…すばる顔赤ない？」
「すばる、ものすごい熱やねん。ちょお手伝ってくれへん？」
きみと一緒にすばるを部屋に寝かせ、着替えさせた。
「こんな状態で車運転してきたん？」
「…おん」
「あほか！連絡せぇや！」
きみが怒ってる。
そらそうや、なんかあってからやと遅い。
「車、置いとかれへんやろ」
「1日くらい大丈夫やろ。ほんまにお前は」
多分熱のせいで、正常な判断もできてへんかったんやろ。
「すばる、熱だけ計ってな」
すばるの脇に体温計を挟む。
音がなって、きみが素早く取り出してため息を吐いた。
「ちょお待っとき」
そう言って、部屋から出て行った。
熱が高いだけで、他に症状がないのが救いやな。
すぐにきみは帰ってきた。
氷を入れた袋を何袋も持って。
「これ、挟むで」
「……俺、それ嫌いやねんけど」
「うるさい。早よ脇あげ」
「……っ、つめた…」
あっという間に、脇の間と太ももを挟むように置かれた氷の入った袋。
これで少しでも熱下がったらええなぁ。
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koma(プロフ) - とろりん子さん» とろりん子様のこと、知れば知るほど似たところがあり、全く関係ないとは思えません。本当にありがとうございました。すみません、他の方のリクエストが見えないので、お二人のコメントを別枠にうつし、ここから削除させていただきます。よろしくお願いします。 (2016年6月1日 16時) (
レス) id: c170da9f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：koma | 作成日時：2016年4月9日 0時
