標的142 雲雀 ページ28
すると、雲雀は「へェ…まだ刃向かうのかい、君は…」そう面白そうに呟くと、躊躇しずAに近づくべく足を動かす
Aは「お、おい！！」とその行動に驚き後ずさりをする
貴方 「僕に近づくな！！そ、それ以上近づいたらどうなっても知らないからな！！」
雲雀 「どうなるの。」
貴方 「うっ…」
雲雀が進めばAが下がる
それの繰り返しだ
雲雀はそろそろまどろっこしくなったのか、「面倒なのは嫌いだよ」とAへと手を伸ばした
Aの腕を掴むと、ぐっと自分の方へと引く
貴方 「うわっ…わたっ…！」
引っ張られる反動が体が前のめりになり、雲雀にぶつかる
Aは「いっ…痛…」と目を開けるとーーー
貴方 「！！？？」
上には雲雀の顔、目の前にはーー
雲雀の胸元。
Aの顔はボッと素早く赤く染まる
口をパクパクと酸欠の鯉のパクつかせると、雲雀が不機嫌そうに
雲雀 「君が倒れたんだから、いちゃもんをつけるのだけはやめてよ。」
Aの表情はそのまま恥ずかしさと怒りの色に変わる
貴方 「うっうるさい！！僕だって、好きで倒れたわけじゃないんだ！！」
この野郎…とAは離れようとする
が、しかしーー
雲雀 「駄目。」
貴方 「おわっ！」
そのまま再び腕を引っ張られ、雲雀の腕の中へと戻される
貴方 「こっ今度はなんだ！！！」
Aの顔は真っ赤だ
こう、何度も抱かれては恋愛ベタなAにとってショート寸前の状態となる
雲雀 「君を探してた理由聞きたくないの？」
静かに述べる雲雀に対し、顔を真っ赤に染めながら「その前に僕を離せ！！」と小さな手で雲雀の胸元を押す
が、雲雀はさらに力を込め、腕の中にAを押し戻す
雲雀側はただ拘束しているだけだが、Aにとっては抱きしめられているのに変わりはない
Aは「そうじゃない！」と思いながら雲雀の胸元で、ぐぬぬっ、と悔し泣きをするのであった
雲雀 「駄目だよ。今僕が手を緩めたり、離したりしたら確実に君は逃げるからね」
そう言うと、雲雀はAを横抱きにした
Aは横抱きにされた反応で「ひゃっ」と声を出してしまう
咄嗟に口を手で抑え、雲雀を見ると雲雀は「へェ……意外」と呟いた
Aはそれに無言で再び赤くなるのだった
雲雀 「君、１時間目は応接室ね。処罰だよ」
その言葉にAは「んん！！？？」と反応した
忘れられてないのだ。
昨日の事件。
Aは大声で「貴様なんて、消し炭の刑に下してやる！！」と叫んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 245人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レナ(プロフ) - 当たり前です！w (2016年1月10日 15時) (
レス) id: 518b96fd0d (このIDを非表示/違反報告)
サルモネラ菌(プロフ) - レナさん» あけましておめでとうございます〜！！！こちらこそ今年も小説共々よろしくお願いします！！ (2016年1月7日 20時) (レス) id: cf58a41f0e (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いいたします (2016年1月3日 8時) (レス) id: f616076e22 (このIDを非表示/違反報告)
サルモネラ菌(プロフ) - (´ぅω・｀)ﾈﾑｲさん» ご指摘ありがとうございます！お手数お掛けしますが、どの話でしょうか、、、 (2015年11月30日 9時) (レス) id: cf58a41f0e (このIDを非表示/違反報告)
(´ぅω・｀)ﾈﾑｲ - 並森じゃなくて並盛ですよ (2015年11月20日 4時) (レス) id: c8e96e2c55 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サルモネラ菌 x他1人 | 作成日時：2015年6月7日 8時
