標的82 ピアッサー ページ3
貴方 「うぉっ！！」
Aを肩に担いだまま執務室の扉を蹴破り中へ入るなり、ソファーにAを投げ捨てるXANXUS
貴方 「どういうつもりだ！！」
くわっと顔を強ばらせXANXUに吠える
が、XANXUSは通常運転
机の上に置いてあった物をAに「受け取れ」と言って投げる
急なその言動にAは即座に判断ができず取ろうとはしたものの、投げられた物は綺麗にAの手の中をすり抜け額にぶつかる
Aは「痛っ〜！！」と悲痛なうめき声をあげ額にぶつかった物を手に取る
すると、Aはその受け取った物に目を見張った
確か……いや待てよ。
名称は忘れたがコレは…アレじゃないのか？
…………耳に穴を開ける機械…
あァ！そうそう…ピアッサー……
貴方 「ピアッサーっ！？」
額を抑えたままXANXUSに目を遣る
と、XANXUSはフンッと鼻を鳴らし椅子にふんぞり返った
XANXUS 「以前テメェにプレゼント位くれてやると言っただろ……それだ。テメェは直ぐに他人に尻尾を振りやがる…誰のものか自覚しやがれ」
貴方 「なっ！？ぼ、僕は僕のものだ！！」
Aが負けじとそう言うとXANXUSはフッと笑い「さァどうだかな…」と言った
XANXUS 「それで耳に穴を開けてみろ。じゃなきゃピアスがつけられねェ」
そしてXANXUSはニヤリと口の端を釣り上げ「それとも…」と付け加えた
XANXUS 「穴を開けるのが怖くて開けれねェか…？」
その時Aの頭の中で「カッチーン」という音が鳴り響いた
貴方 「ハッ！誰が怖いだと？たかが耳に穴を開ける作業……1分で終わらせてやる！！」
威圧的な笑みを浮かべ手にピアッサーを持ち、まずは右耳から開けようとする
Aは「ぼ、僕が開けられない訳が無い」と強気な言葉を漏らしているが、ピアッサーを持つ手が震え耳に挟み込めていない
XANXUSはその光景を面白そうに眺めている
ギュッと目を瞑り、への字にし我慢をする口元はプルプルの震えている
ピアッサーの針が耳に触れる
あとひと押しすればプスリとピアッサーの針が刺さる
というところでAは止まってしまう
貴方 「んっ！…………くっ…」
本人自体は腹をくくって居るつもりでも手がどうにも怖くて動かない
何回か決死の覚悟で踏ん張ったりする声を漏らしているが直ぐに疲れてしまい「はぁ…はぁ」と肩で呼吸をしてしまう
XANXUSは拉致があかないと呆れこう告げた
XANXUS 「こっちに来い…。開けてやる」
そう言いながら自身の膝を叩いていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 308人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
時雨(プロフ) - えっ、ちょ、サルモネラ菌さんマジ神!!文才ありすぎ！マジ尊敬です！人間国宝です！永遠です!!!← (2017年1月15日 21時) (
レス) id: c6b79d49da (このIDを非表示/違反報告)
顔面クラッカー - とても面白いです！絵のクオリティ高いっすね (2016年11月6日 10時) (レス) id: fc063372f6 (このIDを非表示/違反報告)
サルモネラ菌(プロフ) - みずにゃんさん» ありがたいことです！、が、すみません、仕方なく時系列で...という事なのでご理解頂けると誠にありがたいです。確かに、ニードルの表記に変えた方が得策かもしれませんね^^*ご指摘ありがとうございました (2016年2月9日 22時) (レス) id: cf58a41f0e (このIDを非表示/違反報告)
サルモネラ菌(プロフ) - みずにゃんさん» 今回は早々に、普通では有り得ないことですが抜かさせていた頂きました。混乱を招いてしまったようで申し訳ございません...。ですが、「あァ...このシーンを見てやっぱり指摘してくれる方も居るのか...しっかり読んでてくれてありがたい」と心から思いました^^* (2016年2月9日 22時) (レス) id: cf58a41f0e (このIDを非表示/違反報告)
サルモネラ菌(プロフ) - みずにゃんさん» コメントありがとうございます！やはり、そういうコメントが何時か来るのでは...と思っていたのですが、小説と話の進み方の影響で少し嘘、という言い方とは少し違いますが時系列の問題で早くピアスをつけるシーンをつくらなくてはいけなかった為、 (2016年2月9日 22時) (レス) id: cf58a41f0e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サルモネラ菌 x他2人 | 作成日時：2015年1月3日 0時
