悪役の善人 其ノ壱【※裏切り】

抱きつくと心労が減る？ ページ15

心労=ストレスです
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〜宮本side〜

「……鈴木さんが、私に抱きつくと心労が減ると仰っていたのですが、いかがでしょう？」

鈴木…！疑って悪かった……！

お前は神だ…！

「減る、めっちゃ減る」

「癒されるわ〜」

あぁ〜白城が頭撫でてくれるの落ち着く〜…

「ちょ、山野さん貴方怪我人でしょう何寝台から出てるんですか」

「白城に抱きついてたら治るから問題なし…」

「そんな訳ないでしょう」

やだぁ〜、と駄々を捏ねる山野。

寝てください、と寝台に寝かせる白城。

なんか……ちっちゃい子供とお母さんみたいだな。

「………………！」

白城が、何かに気付いたように扉の方を見た。

「どうした？」

「胡蝶さんが来てます。

先ほども言いましたが、私の事は口外厳禁でお願いします。

白城A教とかいう宗教の方々にも伝えておいてください。

私の屋敷には来てくださって構いませんから。

鈴木さんの愚痴はまた今度聞きます。

では失礼します」

さっきまでの和みの空間は何だったのかと言いたくなる程、白城の周りの空気が変わる。

「じゃ、じゃあな〜」

少し戸惑いながら手を振ると、少しだけ微笑んでくれた。

あっやっぱ女神。

白城が扉を開けると、そこに胡蝶様がいた。

「邪魔してるわよ胡蝶」

「患者に何をしていたんです？」

「何もしてないわよ失礼ね」

「貴女に失礼と思った事はありません」

「あっそ別に良いけど」

「ところで貴女と合同任務になった方の発言がおかしいのですが心当たりは？」

「知らないわ」

「そうですかいつか吐かせてやりますからね」

「それは楽しみね」

こっ、怖えぇぇえぇ！！

お互い笑顔で喧嘩してる…

つか柱同士で何があったんだよ仲悪すぎだろ……

「はぁ……いつになったらあの人の化けの皮を剥がせるんでしょうか」

白城が帰り、胡蝶様が部屋に入ってくる。

「ば、化けの皮…？」

「化けの皮という言い方は正確では無いかもしれませんが…

白城さんと合同任務になった方の話を聞いていると、どうしても同一人物とは思えないんですよね。

…勿論、貴方達も例外じゃないですよ？」

…………すまん白城。

実は、口外厳禁と言われる前に口外しちゃってるんだ……

…本当にすまん……


〜その頃のA〜

「どうせ既に何かは言ってるんでしょうね〜」

四人の発言から気付いていた。

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