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Aっていう子に興味を持った俺は話しかける機会を狙っていた。
今日に限って店は満席になるほどの繁盛ぶり
ここに通うようになって1ヶ月近く経つが彼女を見かけたのは今日が初めてだ。
Aさんがこの店で働きはじめたのは半年前
この半年間、彼女はどう過ごしてきたんだろうか
どんな性格で
どんな趣味を持っていて
どんな女の子なのか
Aさんへの興味は深まっていくばかりだ。
そろそろ終電の時間になり、今回は諦めようと店を出たところだった。
「待ってください」
ふいに呼び止められる。
絞り出されたその声の持ち主はすぐに分かった。
「Aさん？」
彼女から声を掛けてくるとは予想外
A「あの…その…よかったらお名前を教えてくれませんか」
「北斗」
A「ほくとさん」
「うん、そう」
A「ほくとさん、このあと時間ありませんか？」
そんな言い方、誘ってるの？
「どこか行く？俺は大丈夫だけど」
A「はい」
彼女を連れて向かった先はホテル
考えなしにいつもの癖で来てしまった。
まあここまで着いてきたってことは大丈夫だったのかななんて考えながら部屋に辿り着く。
「AさんのことAって呼ぶからさ、
Aも俺のこと北斗って呼んで」
A「うん」
静かな部屋にふたりきり
Aはいま何を考えてる？
少しずつふたりの距離がなくなっていく。
彼女の口元に視線を向けた瞬間
もう我慢は出来なかった。
キスをしようと顔を近づけるとAが小刻みに震えていることに気づく。
「もしかして、はじめて…？」
A「…うん」
返事をするなり俯いてしまう彼女
このまま唇を重ねればAのファーストキスは…
キスだけじゃない、なにもかも全てAのはじめてが俺になってしまう。
素直に嬉しいと思うと同時に
今ここでその初めてを奪ってしまってはもったいない
そう思った。
触れるまであと数センチの距離からゆっくりと離れ、
「今日はまだ早すぎたね」
と呟く。
顔を赤く染めるAに俺は強く惹かれていた。
ラッキーSixTONESソング
Night Train
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kokulu(プロフ) - るーちゃんさん» コメントありがとうございます！ ゆっくりになりますが更新頑張ります！ (2020年9月13日 23時) (
レス) id: 66b8c4f431 (このIDを非表示/違反報告)
るーちゃん - 少ししか読んでいませんが、とても面白いです。更新頑張って下さい (2020年9月13日 18時) (レス) id: 0830708338 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kokulu | 作成日時：2020年9月7日 1時
