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第二十六訓 ページ30

「晋助ッッッッッ!!」

Aは高杉を見つけた途端、その方向へ走り出した。
他の隊士達に気づかれてはいない。

高杉はAを誘導するように、暗闇へと入っていく。

少し離れた所につくと、高杉は止まった。
追いついたAも止まり、高杉と向き合った。

「ククッ・・・
 久しぶりだなァ、A」

「あぁ・・・」

「その服、どうやら真選組に入ったっつーのは本当らしいな」

「いろいろ、あれからあったの」

Aは一呼吸をおいて続けた。

「それに・・・
 貴方を探していたから。」

高杉は表情を変えない。

「ここまでずっと・・・
 皆に会いたいが為に生きてきた。

 ずっと・・・ずっと・・・
 会いたかった。晋助。」

高杉はその言葉に目を細めた。

「・・・だったら何故そっちに付いたんだァ?」

「幕府だけを潰すのならまだ良い。
 しかし・・・
 江戸ごと破壊するのは、見過ごせない」

高杉はAへ近寄り、抱き締めた。

「晋助・・・?」

Aが不思議そうな声を上げるが、無視して話した。

「俺が幕府を、江戸を壊す理由なんて決まってる。
 あの人と、お前を俺から奪ったからだ。」

「え・・・」

Aは、なんとなくこの次にくる言葉が分かった。
その腕に更に力を込められ身動きができなかった。

「お前が俺の隣に居れば、壊さなかったかもな・・・」

「A、俺と来い」

Aの思ったことは的中だった。

「断るよ。それでは・・・
 ここまで来た意味がない。」

それを聞いた高杉は、案外あっさりと引き下がった。

「そうか・・・
 今日は諦める。たが・・・
 頷くまで、諦めねぇよ」

そう言い、高杉は去っていった。


Aの額にキスをして

そこに残されたのは、真っ赤な顔をするが、不穏な気持ちでいるAだけだった。


Aは真選組の所へと戻った。

「Aさん!」

「どこ行ってたんだ?!」

こちらでは、Aを捜索していたらしい。
万事屋も混じっている。

「A! コソッ)高杉に・・・?」

「会った」

銀時は少し微笑んだ。少しの悲愁を漂わせて。

「ったく・・・
 心配かけやがって」

土方にかるく小突かれた。

Aは真選組は暖かい所だと思った。

ここにずっと居たいという気持ちがAの中に生まれていた・・・

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黄羅(プロフ) - 殺女さん» あ…ほ、ほんとだ!!平方センチメートルになってますね(^。^;)ご指摘ありがとうございます! (2014年6月16日 17時) (レス) id: 62d7f683d2 (このIDを非表示/違反報告)
殺女(プロフ) - はじめまして、面白いですね (*^^*)主人公の設定のときに、身長の単位が間違っていましたよ。 (2014年6月16日 15時) (レス) id: a80e17f1c4 (このIDを非表示/違反報告)
黄羅(プロフ) - ベブシ&カチューシャさん» ですよねッッ!!うぉぉー!ってなります(●´ω`●) (2014年6月15日 12時) (レス) id: 62d7f683d2 (このIDを非表示/違反報告)
ベブシ&カチューシャ(プロフ) - 黄羅さん» ですよね!なにゆえって!なんなの!可愛いすぎてヤバイ//// (2014年6月15日 12時) (レス) id: fd006c57f6 (このIDを非表示/違反報告)
黄羅(プロフ) - ベブシ&カチューシャさん» わかりますっ!一君が照れるとすごく可愛い・・・・! (2014年6月15日 8時) (レス) id: 62d7f683d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黄羅 | 作成日時:2013年4月12日 21時

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