60話 人狼の末路 ページ22
Noside
「おやおや〜。皆さん、大変なことになってますねぇ〜。」
そう言いながら入ってきたのは、趙金雲と風丸、吹雪そして清瀬だ。
一星「監督！」
趙「稲森く〜ん！氷浦く〜ん！剛陣く〜ん！」
趙の呼掛けに、稲森・氷浦・剛陣が顔を上げる。
趙「お疲れのところ申し訳ないのですが、風丸君と吹雪君と一緒にお買い物に行って頂けませんか？」
稲森「お買い物……」
稲森は軽く動揺しているようだが、無理も無いだろう。
趙「それと、万作君と岩戸君は私に。一星君は清瀬君についていって下さいね〜。」
風丸「おい、大丈夫か？ゆっくりでいいからな。」
風丸が稲森達を心配して声をかける。
稲森「あ、はい。大丈夫です。」
風丸と吹雪の手を借りて、稲森・氷浦・剛陣が部屋を出て行き、それに続くように趙と万作・岩戸が出ていく。
必然的に部屋には一星と清瀬が残る。
一星「……清瀬さん、僕は何をしたら良いんでしょうか？」
清瀬「……お前さ。」
清瀬はいつもより声のトーンを下げて言う。
一星「……？」
清瀬「いつまで猫被ってんの？そんなにオリオンの使徒だって気づかれるのが嫌なのか？」
一星「い、嫌だなぁ。僕がオリオンの使徒だn……」
一星が言い終わるのを待たずに清瀬が一星の前に何かを差し出す。
清瀬「……これ、お前が円堂サンから貰ったやつだろ？」
清瀬が持っているのは、少し焼けているが確実に円堂が一星に渡したタオルだった。
清瀬「どういうつもりだよ。」
一星「っ……」
清瀬「鬼道サンや不動サンにも勘づかれて……よくやっていこうなんて思えるよな。」
清瀬は以前も一星を真っ直ぐ見ている。その目はどことなく獲物を狙う狼のようだ。
清瀬「それに、稲森達に見せた映像……全く別のチームのやつだろ？オーストラリア代表は肉弾戦を挑むようなチームじゃない。」
一星「……」
清瀬「……そろそろ鬼道サンも動くだろうよ。その時は……まあどうなるか分からねーけど。占い師に見透かされた人狼は狩人に狩られるのを待つか、自ら消えるしかないんだよ。」
そう言うと清瀬はタオルを持ったまま、部屋を出て行ってしまう。
部屋には一星だけが残される。
一星「チッ……何もかもお見通しってことかよ……」
一星は扉を睨み付けて、しばらくしてその場から動かなかった。
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紅梅雪 - 今見たため最後の更新よりもコメントがだいぶ遅れてしまいました。無理は禁物ですが、更新してくれたら嬉しいです。 (2019年6月2日 20時) (
レス) id: 9567ef58a9 (このIDを非表示/違反報告)
vivi(プロフ) - 冷(仮)さん» まじすか！？嬉しいです！！これからもよろしくお願いします(^^)d！！ (2018年12月17日 18時) (レス) id: cc0c7d186e (このIDを非表示/違反報告)
冷(仮) - この作品、面白いです！更新楽しみにしてますよー！ (2018年12月17日 18時) (レス) id: 43543d3530 (このIDを非表示/違反報告)
vivi(プロフ) - いづうさん» はい！拝見させて頂きました！！最近忙しくて確認がなかなかできなくて……ごめんなさい……私の好きな小説の夢主ちゃんもいたので倍で嬉しかったです！！いづうさん、これからもお互いに頑張りましょうね！！わざわざ絵を描いてくださり、ありがとうございます！！ (2018年11月8日 19時) (レス) id: cc0c7d186e (このIDを非表示/違反報告)
いづう(プロフ) - あとお伝えしなければいけないことがありましてですね…実はこの度、十六夜ちゃんのファンアートを描かせて頂きました…(書道家の小説に載ってます)。許可とかなく描いてすみません！問題等あれば教えてくださると幸いです！ (2018年11月8日 17時) (レス) id: a4beff7793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：vivi | 作成日時：2018年10月21日 20時
